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防音ラボColumn

2024.09.24

初心者向けの種類も? クラリネットを始めてみよう

「クラリネット」は管楽器の中で最も音域が幅広いことで知られており、柔らかく伸びやかな音色で、クラシックやジャズなど様々なジャンルで活躍しています。
リコーダーのように縦に構えて演奏するため音を出しやすく、初心者の方でも挑戦しやすい楽器です。

そこで今回はクラリネットの魅力や種類、選ぶポイントなどについて分かりやすく解説します。

音域の広さが魅力の「クラリネット」とは?

クラリネットは、縦長の形をした木管楽器です。「リード」と呼ばれる「葦(あし)」という植物から作られた薄い板をマウスピースに装着し、息を吹き込んで振動させて音が出る仕組みとなっています。
木管楽器ならではの柔らかい音色と、音域の広さを活かしメロディーラインや伴奏など様々な役割で活躍している楽器です。ポップスやジャズ、クラシックなど幅広いジャンルで使用されています。

木管楽器の中ではクラリネットは比較的新しい楽器で、17世紀ごろに登場した「シャルモー」というリコーダーのような古楽器が原型となっています。そして、18世紀初頭にドイツの楽器職人ヨハン・クリストフ・デンナーがシャルモーを改造したことによって、クラリネットが発明されたといわれています。
その後さらに改良を重ね、19世紀ごろにドイツとフランスでそれぞれ発展していきました。現在は、フランスで制作された華やかで明るい音色を持つ「ベーム式」と呼ばれるクラリネットが世界中で使用されています。
ちなみにドイツで制作された少し暗めで艶やかな音色を持つ「エーラー式」と呼ばれるクラリネットは、ドイツやオーストリアなどで伝統的に使用されています。

クラリネットは大きく4種類に分類され、最も主流となっている「B♭管クラリネット」のほか、「E♭管クラリネット」、「アルトクラリネット」、「バスクラリネット」があります。
メーカーは、世界中で幅広く愛用されている「ビュッフェ・クランポン」をはじめ、「ヤマハ」や「セルマー」、「ルブラン」など様々です。
初心者でも演奏しやすいモデルを数多く取り扱っているメーカーもあるので、自分に合ったクラリネットを探してみましょう。

クラリネットの種類ごとの特徴

ここでは、大きく4種類に分類されているクラリネットの特徴についてご紹介します。
それぞれ必要とする音域で使い分けられているので、「どんなクラリネットを選べばいいのか分からない」という方はぜひ参考にしてみてください。

・B♭管クラリネット
一般的にクラリネットというと、「B♭管クラリネット」のことを指します。
通称「ベークラ」と呼ばれる最もスタンダードな種類で、クラリネットらしい明るくキラキラとした豊かな音色と広い音域が特徴です。吹奏楽やオーケストラ、ジャズなどあらゆるジャンルで活躍しています。
購入しやすい価格帯のモデルが多く、手軽にチャレンジしやすいので、初心者の方はまず 「B♭管クラリネット」を選ぶとよいでしょう。幅広いジャンルに挑戦したい方、ソロで演奏する方にもおすすめです。

・E♭管クラリネット
B♭管クラリネットよりも音域が高く、サイズが小さい「E♭管クラリネット」は、主に吹奏楽やオーケストラで使用されることが多い楽器です。
通称「エスクラ」と呼ばれ、輝かしい音色でソロとして使われる場合も多いですが、B♭管よりも音程をコントロールするのが難しいという一面もあります。

・アルトクラリネット
B♭管クラリネットよりも音域が低く、全長も長くなった種類が「アルトクラリネット」です。
B♭管やE♭管クラリネットのような華やかさはありませんが、安定感のある落ち着いた響きが特徴で、アンサンブルでは特に欠かせない楽器となっており、吹奏楽やオーケストラで多く使用されています。

・バスクラリネット
アルトクラリネットよりもさらに音域が低く、まるでチェロのような深く低い音が特徴の「バスクラリネット」は、オーケストラや吹奏楽の低音部を支えて、サウンドに厚みを加えるために欠かせない楽器です。
曲中にはソロを担当することもあり、まろやかで豊かな音色が魅力となっています。

このほかには「A管クラリネット」や「コントラアルトクラリネット」、「コントラバスクラリネット」や「C管クラリネット」、「D管クラリネット」などがあります。

クラリネット選びで大切なポイントは?

初心者の方には、最もスタンダードな「B♭管クラリネット」がおすすめですが、そのほかにも楽器選びの上でチェックしておきたいポイントは様々です。
ここでは、選択の基準となることが多い「素材」と「メーカー」についてご紹介します。

・素材で選ぶ
クラリネットの素材は主に木材かプラスチックで作られており、求める音色や目的に合わせて選ぶようにしましょう。
木製のクラリネットはクラシックを演奏したい方におすすめで、柔らかく美しい音色が楽しめます。表現の幅が広く様々な楽曲にチャレンジできますが、プラスチック製に比べて音を鳴らしにくいため慣れるまで時間がかかる傾向にあります。
また保存環境によっては割れたり変色したりしてしまうことがあるため注意が必要です。

プラスチック製のクラリネットは価格が手頃なものが多く、音も出しやすいので初心者の方におすすめです。木材に比べると音が薄く表現の幅が狭いため、クラシックなどの演奏には向いていませんが、始めたばかりでまずは練習を重ねていきたいという方に適しています。
保存環境による楽器へのダメージも受けにくく、メンテナンスなどの手間があまり必要ない点も魅力です。

・メーカーで選ぶ
クラリネットを製造しているメーカーごとの特徴から選ぶのも得策です。
「ビュッフェ・クランポン」や「ヤマハ」、「ルブラン」や「セルマー」など信頼できるメーカーから、初心者でも演奏しやすいモデルを探してみるとよいでしょう。
同じメーカーの同じ機種であっても若干の個体差があるため、まずは楽器店に足を運んでスタッフに相談しながら、複数の楽器を吹き比べてみることをおすすめします。
また必要なアイテムが一通り揃った「初心者セット」というものもあり、まずはこちらから始めてみるという方も多くいらっしゃいます。

防音対策を行なって自宅で楽器演奏を楽しもう!

クラリネットは、初心者でも比較的早く演奏の楽しさを実感できる楽器です。
幅広いジャンルの音楽に対応でき、楽器演奏をこれから始める方におすすめなので、ぜひ新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

そして、初心者の方がクラリネットを始めるにあたって考えておかねばならないのが、練習場所の確保です。
一般的には音楽スタジオやカラオケボックスなどがよく挙げられますが、クラリネットの場合は「ミュート」と呼ばれる楽器の音を小さくするグッズを使えば自宅でも練習が可能になります。

しかし、このようなグッズも効果は完全ではないため「苦情が心配」という方や、「周りを気にせず大きな音で楽しみたい!」という方には、自宅に防音室を導入して本格的に防音対策するのもおすすめです。
予算やスペースが必要となりますが、防音室があればスタジオなどを借りる必要もなく、いつでも好きな時に楽器演奏を楽しむことができますよ。
また例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンなど、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は、多くのプロミュージシャンや楽器演奏を楽しむ方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
防音ボックスや吸音パネルなど、防音対策に便利な製品を多数扱っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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