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防音ラボColumn

2024.12.24

これから始める人必見! ユーフォニアムの魅力と選ぶポイント

「ユーフォニアム」は、柔らかく豊かな音色と演奏のしやすさから、初心者にもおすすめの金管楽器として知られています。
トランペットやトロンボーンなどと比べると一見マイナーに思われがちですが、吹奏楽やオーケストラでその存在感を発揮し、近年はアニメ作品の影響で注目度が高まっています。

そこで今回は初心者の方に向けて、ユーフォニアムの魅力や種類、楽器選びのポイントなどについて分かりやすく解説します。

ユーフォニアムの魅力と歴史

ユーフォニアムは、ベルを上に向けて構えて演奏する金管楽器の一種で、大きなトランペットのようでもあり、小さなチューバのようでもある見た目が特徴です。
温かく豊かな音色が大きな魅力となっており、柔らかく包み込むような音で特に吹奏楽やオーケストラで重要な役割を果たしています。

管楽器の中ではユーフォニアムは新しい楽器で、1843年にドイツの演奏家フェルディナント・ゾンマーが開発した「ゾンメロフォン」というテナーチューバを改良した楽器が起源であるといわれています。
一方、サックスの開発者で知られるベルギーのアドルフ・サックスが「サクルソン」という金管楽器を開発し、このうち低音域を担当する「バスサクルソン」がユーフォニアムの原型になったとも考えられています。
現在は、ゾンメロフォンをさらに改良した「オイフォニオン」という楽器がユーフォニアムの歴史の始まりとなったという説が一般的となっています。
ちなみにユーフォニアムという名前は、ギリシャ語で「美しい音(euphonos)」を意味する言葉に由来し、その美しい音色が楽器の名前にも表されています。

ユーフォニアムのもう一つの大きな魅力は、比較的演奏がしやすい点です。同じ金管楽器の中でも息を使う量が少なく、初心者でも心地よい音を出せるのが特徴です。
また、低音域から高音域まで非常に幅広い音域をカバーできるため、メロディーラインや低音のサポートなど、柔軟に演奏することができます。

このようにユーフォニアムは、学びやすい楽器でありながら長く続けるほど新たな魅力を発見でき、初心者から上級者まで楽しめる金管楽器として多くの人々に愛されています。

ユーフォニアムの種類について

ユーフォニアムにはいくつかの種類があり、主に「ピストン」という管の長さを変えて音程を操作するバルブの数や、「コンペンセイティング・システム」と呼ばれる音程補正システムの有無によって分類されます。

・3本ピストンモデル
最もシンプルなタイプの「3本ピストンモデル」は、ピストンが少ない分、軽量で扱いやすく、吹奏感が軽く感じられ演奏しやすい点が大きな魅力です。
一方で、次にご紹介する4本ピストンモデルに比べ、出せる音数が低音域で少なくなる点には注意しましょう。
吹奏楽部など学校の備品として使われることが多い楽器で、初心者の方にもおすすめです。

・4本ピストンモデル
4番ピストンが加わったことで、3本ピストンでは出しにくい低音域が出しやすくなった「4本ピストンモデル」は、ユーフォニアムで出る全ての音域が演奏できます。
4本ピストンは、横にピストンが並び全て右手で操作するタイプと、左手も使うサイドアクション式と呼ばれるタイプの2種類があります。
右手の4本指でピストンを操作するタイプは入門モデルなどに多い一方で、小指も使うので難しく感じられる方もいらっしゃいます。この問題を解消したのが4番ピストンを左手の人差し指で押さえるサイドアクション式のものです。小指を使わず操作性が良くなるので、細く速い動きにも簡単に対応できるようになります。

・コンペンセイティング・システムの有無
通称コンペと呼ばれる「コンペンセイティング・システム」とは、4番と他のピストンの組み合わせで生じる低音域の音程のズレを補正してくれるシステムです。
コンペが搭載されたユーフォニアムは、低音域をより正確に演奏しやすくなるというメリットがありますが、コンペ無しに比べて楽器の重量が増し、重たい吹き心地になる点や、価格が高くなるというデメリットもあります。
コンペの有無で異なる吹奏感のどちらを魅力に感じるかは人それぞれですので、まずは楽器店で試奏してチェックしてみることをおすすめします。

ユーフォニアム選びのポイントとは?

ユーフォニアム選びの際には、種類以外にもチェックしておきたいポイントは様々です。ここでは、選択の基準となることが多い「表面の仕上げ」や「マウスピース」、「メーカー」についてご紹介します。

・表面の仕上げ
ユーフォニアムの表面の仕上げは、ラッカー塗装と銀メッキ加工の2種類が一般的です。
ラッカー塗装は明るく抜けの良い音が特徴で、銀メッキ加工は柔らかく重厚感のある音が得られるので、好みに応じて選びましょう。

・マウスピース
ユーフォニアムのマウスピースには太管と細管の2種類があります。
細管は少量の息で演奏でき、音が出しやすいので初心者の方におすすめです。太管は細管よりも多めに息が必要となりますが、より豊かな音色で安定した音を出すことができます。
なお、先述のサイドアクション式の4本ピストンモデルは、ほとんどの楽器が太管となっています。

・メーカー
楽器を購入する際は、信頼性の高いメーカーのモデルを選ぶと安心です。
多くの楽器メーカーがユーフォニアムを製造していますが、その中でも代表的なメーカーとして知られる「ベッソン」をはじめ、「ウィルソン」や「ヤマハ」、「ジュピター」や「イーストマン」といったブランドが有名です。
また、チューナーやお手入れグッズなど、必要なアイテムが一通り揃った「初心者入門セット」というものもあり、まずはこちらから始めてみるという方も多くいらっしゃいます。

防音対策を行なって自宅で楽器演奏を楽しもう!

ユーフォニアムの魅力や種類、楽器選びのポイントなどについてご紹介しました。
管楽器を初めて演奏する方にもおすすめなので、まずはぜひ楽器店に足を運んで実際に手に触れてみてはいかがでしょうか?

そして、初心者の方が楽器を始めるにあたって考えておかねばならないのが、練習場所の確保です。
一般的に音楽スタジオのほかには、例えばカラオケボックス、公園や河川敷などが練習場所によく挙げられますが、ユーフォニアムの場合は「ミュート(弱音器)」という練習用アイテムを使えば自宅でも演奏が可能になります。

しかし、このようなアイテムの効果も完全ではないため「近隣からの苦情が心配」という方や、「周囲を気にせず大きな音で演奏したい!」という方には、自宅に防音室を導入して本格的に防音対策するのもおすすめです。
予算やスペースが必要となりますが、防音室があればスタジオなどを借りる必要もなく、いつでも好きな時に楽器演奏を楽しむことができますよ。また、例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンなど、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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