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防音ラボColumn

2025.03.27

ボイストレーナーになる方法は? 必要なスキルや準備、仕事内容について

ボイストレーナーという職業は、歌が好きで他人に教えるのにも興味がある人なら、一度は考えたことがあるかもしれませんね。
もしもボイストレーナーを目指すなら、単に歌が上手いだけではなく、指導力やコミュニケーション力、集客のスキルも身につける必要があります。

今回は、ボイストレーナーの仕事内容や働き方、必要なスキルについて分かりやすく解説します。

ボイストレーナーとは?

ボイストレーナーは、歌や話し方の技術を指導する仕事で、主に歌手や俳優、ナレーターなど声を使う職業の人を主な対象としていました。
しかし、最近では一般の人が趣味として通うケースも増えており、特にカラオケブームやYouTubeなどの動画投稿文化が広がる中で、発声の技術を学びたい人は多く、ボイストレーナーの需要も高まっています。

仕事の内容は、歌を教えるだけではなく、発声の仕組みや身体の使い方、呼吸法、リズム感のトレーニング、表現力の指導など幅広いものです。
また、生徒の目標やスキルに合わせてカリキュラムを考えたり、モチベーションを維持するためのアドバイスをしたりするのも重要な役割になります。

ボイストレーナーの主な仕事内容

・発声トレーニングの指導
生徒の声の出し方を分析し、正しい発声方法を教えます。
腹式呼吸や共鳴の使い方、声帯のコントロールなど、基礎から応用まで幅広い指導を行い、特に声がかすれる、すぐに喉が疲れるなどの悩みを抱えている人には、発声改善のトレーニングを重点的に行うことが多いです。

・音程やリズム感の強化、表現力の指導
歌のピッチ(音の高さ)がズレる人やリズムが合わない人には、耳を鍛える練習やリズムトレーニングを取り入れ、ピアノやギターを使いながら音感を養う場合もあります。
また、音程が合っているだけではなく、感情を込めた歌い方や表現の幅を広げるための指導、歌詞の解釈や声のニュアンスのつけ方、ビブラートのかけ方など、楽曲ごとのアドバイスも重要です。

・カリキュラム作成やサポート
生徒一人ひとりのレベルや目標に応じたレッスンプランを作成します。
趣味で楽しみたい人とプロを目指す人では、指導の内容が大きく異なり、アーティストを目指す生徒には、オーディションに向けた選曲のアドバイスや、レコーディング時の歌唱テクニックの指導が中心です。

ボイストレーナーになるために必要なスキルは?

・歌唱技術と発声の知識
ボイストレーナーとして活動するには、自身が正しい発声を理解している必要があります。歌う際にどの筋肉を使い、どのように声を響かせるかを知らなければ、生徒に対して的確な指導ができません。
発音と滑舌のトレーニングも必要で、歌詞を正確に伝えるためには一つひとつの言葉の明瞭な発声が求められます。

・音楽理論の基礎知識
ボイストレーナーには、高度な音楽理論が必須というわけではありませんが、基本的な知識は身につけておくべきでしょう。
音階の概念を理解して基本を押さえておけば、生徒の音程のズレを的確に指摘し、どの音を意識すれば改善できるのかを説明できます。
また、コード進行やハーモニーの理論を知っていると、曲の解釈が深まり、指導の際にも役立ちます。

・コミュニケーション能力
ボイストレーナーの仕事は、単に技術を教えるだけではなく、生徒との信頼関係を築くのも大切です。
音楽は感情と密接に結びついているため、技術面だけでなく、メンタル面のサポートも求められ、生徒が長く続けられるような指導を心がけましょう。
一人ひとりの声には個性があるため、生徒の持ち味を伸ばしながら、無理のない形で上達できる方法の提案が求められます。

ボイストレーナーになるための準備と学習方法

・独学で学ぶ
専門学校やスクールに通うと高額な学費がかかりますが、独学なら必要な教材やオンライン講座の受講料程度の費用で学べるため、コストを抑えられます。
また、決まったカリキュラムに縛られず、自身のペースで学習できる点も大きな魅力で、仕事や学業と両立しながら無理なくスキルを習得できるでしょう。
ただし、自身の声を客観的に判断するのが難しいため、できれば定期的にプロのレッスンを受けて確認すると良いでしょう。

・音楽大学や専門学校に通う
学校に通うと、ボイストレーニングの理論や指導方法をカリキュラムに沿って学べるため、知識が偏らずにバランスよく習得できます。
独学では学び漏れが出やすいですが、スクールでは発声の基礎から応用までしっかりと学べ、初心者でも安心してスキルを身につけられるでしょう。
また、講師から直接フィードバックを受けられるのも大きなメリットで、正しい発声方法や指導技術を効率よく習得できます。
ただし、学費が高く、学校を卒業しても仕事が保証されるわけではありません。

・ボーカルレッスンを受ける
ボイストレーナーとして生徒に指導するためには、まず自身がボーカルレッスンを受けるのも効果的です。
実際にレッスンを受けると、トレーナーがどのように発声の修正を行い、どのような指導アプローチを取っているのかを学べます。
指導の進め方やカリキュラムの組み方、指導スタイルを確立するためのヒントになり、より説得力のある指導ができるようになるでしょう。

ボイストレーナーとしての働き方

・ボーカルスクールに勤務
ボーカルスクールで働くのは、生徒を集める必要がなく、安定した仕事が得られるため、未経験からでも経験を積みやすい環境が整っています。
また、給与制や時給制の契約が多いため、収入が安定しやすいのも大きなメリットです。
未経験でも研修制度があるスクールが多く、実際の指導経験を積みながらスキルを向上させられるのも魅力です。
一方で、大きく収入を増やすには限界があります。

・フリーランスで活動する
ボイストレーナーとして独立し、フリーランスで活動する場合、自身のスタイルで自由にレッスンを提供できるため、理想的な指導環境を作れるのが魅力です。
料金を自由に設定できるので、指導力や集客力次第で高収入を得られます。
しかし、安定した仕事を得るためには、集客や収入の管理などを工夫しながら進めていく必要があります。
また、スタジオを借りてレッスンを行う場合は、賃料や設備費がかかるため、コスト管理が必要になるでしょう。

・オンラインレッスン
近年、オンラインレッスンの需要が急速に高まっているため、Zoomや専用のレッスンプラットフォームを活用すれば、地理的な制約を受けずに生徒に指導を提供できます。
自宅でレッスンを行えるため、スタジオ代がかからず、固定費を抑えながら指導が可能で、移動時間がないぶん効率的にスケジュールを組めます。
しかし、通信環境によっては音が遅れたり、音質が劣化したりすることがあり、対面レッスンと比べるとリアルタイムでの細かな指導が難しいケースがあります。

これらのほかにも、ボイストレーナーとして企業や芸能事務所と契約する方法などもあります。

ボイストレーニングと防音対策について

自宅で練習する場合やフリーランスのボイストレーナーとして活動する場合は、音漏れ対策をしっかりと考えた上で、最適な環境を整えることが大切です。

例えば、通常のカーテンよりも厚みがあり、音を吸収しやすい素材で作られた防音カーテンを使うと外への音漏れが軽減され、ドアの下に市販の隙間テープや防音テープを貼るだけでも隙間からの音漏れを防げます。
床の振動音を防ぐために防音マットを敷いたり、ピアノやドラムの防音対策にも使われる防音パネルを壁や天井に貼ったりするのも効果的です。
また、ボイストレーニング専用の防音マイクやマイクカバーを使用すると、音量を抑えながら発声のトレーニングができます。

さらに本格的に防音環境を整えたい場合、オーダーメイドの防音工事を施せば、自宅の一部を完全防音のレッスンルームにすることも可能です。

音楽を教えることが好きなら目指してみよう

ボイストレーナーという仕事は、単に発音や発声を教えるだけでなく、生徒の声の悩みを解決し、自信を持って歌えるようにサポートするやりがいのある職業です。
初心者からプロ志望の人まで様々な生徒と関わりながら、自分自身も学び続けるとより深い知識と経験を積めます。
音楽を通じて人をサポートする仕事に興味があるならば、ぜひ挑戦してみて下さい。

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