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防音ラボColumn

2025.07.18

手軽に持ち運びできる! カホンをはじめてみよう

楽器を始めてみたいけれど、「場所を取らないものがいい」、「なるべく難しくない楽器がいい」という方におすすめしたいのが木箱型の打楽器「カホン」です。
シンプルな見た目で、初心者でも簡単に音が出せて色々なリズムを楽しめるのが魅力となっています。

今回は、カホンの魅力や種類、選び方などについて分かりやすくご紹介します。ぜひはじめの一歩の参考にしてみてください。

多彩な音色が楽しめる「カホン」の魅力とは?

「カホン」は見た目はシンプルな木箱のようですが、バスドラムのような低音やスネアドラムのような高音を自在に奏でられる表現力が豊かな打楽器です。
スティックを使わず、素手で打面を叩くだけで演奏できるため、初心者にもハードルが低く、誰でも気軽にリズムを楽しめる点が大きな魅力といえます。

元々は18世紀のペルーで生まれた民族楽器であり、当時禁止されていた太鼓の代わりに木箱を叩いてリズムを奏でていたことが始まりとされています。その後スペインへと伝わり、欧米の音楽でも演奏されるようになりました。
現在では世界中の人々からカホンの音色が愛され、ロックやポップス、ジャズなど様々な音楽ジャンルで活躍しています。
ちなみに「カホン」という名前は、スペイン語で「箱」を意味する「cajón(カホン)」が由来となっています。

カホンの演奏方法はとてもシンプルで、基本的には座って前面の打面を手や指で叩くだけです。音の出し分けも、叩く場所や強さによって変化がつけられるため、簡単なリズムから複雑なパターンまで幅広く楽しめます。叩き方次第でジャンルを問わず対応できる自由度の高さも、カホンならではの魅力といえるでしょう。
アコースティックライブやストリート演奏、ドラムの代用楽器としてもよく使われており、コンパクトな上に電源も不要という点で人気を博しています。

難しいセッティングがいらないため初心者でも始めやすい楽器で、演奏がしやすく持ち運びが楽なので、楽器未経験の方にもおすすめです。

カホンの種類と選ぶポイントについて

カホンを選ぶときには、見た目だけでなく、サイズ・音色・材質といったポイントをしっかりチェックすることが大切です。

・初心者には標準サイズがおすすめ
まず注目したいのが「サイズ」です。一般的なカホンは、椅子のように座って演奏できる標準サイズ(高さ約45〜50cm、幅約30cm、奥行き約30cm)ですが、持ち運びに便利な小型の「ミニカホン」や大型の「ベースカホン」など、多様なサイズ展開となっています。
持ち運んで演奏することが多い場合は小さめのモデルが便利ですが、打面が狭くなるため初心者には扱いづらく感じる可能性があります。逆に大きなモデルは迫力のあるサウンドが出せる反面、小柄な方の場合、座った時に足が届きにくく叩きづらいと感じるかもしれません。

そのため初心者の方であれば、叩きやすくて多彩な音が出せる標準サイズのカホンを選ぶことをおすすめします。
また、サイズが大きくなるほど音域が低く、小さくなるほど音域が高くなるので、試奏してみて好みの音色が出せるカホンを探してみるのも良いでしょう。

・「スナッピータイプ」のカホンはお手入れがしやすい
「音色」の違いも確認すべきポイントです。カホンは叩く位置や奏法によって低音から高音まで出せる楽器ですが、内部に張ってある「響き線」と呼ばれる金属線の種類によっても音が異なります。
響き線は2種類あり、内部にギターの弦が2本〜8本張ってある「ワイヤータイプ」は豊富な音色が特徴的で、フラメンコなどの音楽ジャンルで活用されています。
そして、スネアドラムに使われる響き線が張られた「スナッピータイプ」はドラムに近い音を出すことができ、ワイヤータイプに比べてお手入れが簡単なので初心者の方にもおすすめです。
ある程度上達してきたら、自分がどんなジャンルの音楽をやりたいのかをイメージして、音の好みに合わせて選んでみましょう。

・材質はバランス良く音が出る「ビーチ」が初心者におすすめ
カホンの音は、楽器に使用されている「材質」によっても大きく異なります。
よく使われているのは、低音から高音までバランスよく鳴るビーチ、柔らかい音が特徴のメイプル、どっしりとした低音が出るバーチ、ピアノの黒鍵にも用いられる木材で低音が強く音量も大きいエボニー、深く温かい音色のマホガニー、はっきりとした音色が出るアッシュです。
初心者の方には、低音も高音もしっかり鳴るビーチがおすすめで、様々な音楽ジャンルで活用できます。丈夫な木材ですが、反りやすい傾向があるため暖房器具の近くでの演奏は避けるなど、使用場所に注意してください。

なお、カホン本体のほか専用バッグ、教則本などのアイテムが一通り揃って手軽に始められる「初心者セット」といった商品も販売されています。
まずは楽器店に足を運び、実際に触ってみて、自分に合ったカホンをじっくり探してみましょう。

防音対策をしっかり行なって楽器演奏を楽しもう

カホンの魅力や種類、選ぶポイントについてご紹介しました。
カホンは構造も演奏方法もシンプルながらとても奥深く、叩くほどにリズムの楽しさを実感できる楽器です。
楽器未経験の方にもおすすめなので、今回ご紹介したポイントを参考にしながら、自分に合った一台を見つけて音楽のある暮らしを始めてみましょう。

そして、初心者の方が楽器を始めるにあたって考えておかねばならないのが、練習場所の確保です。一般的には音楽スタジオやカラオケボックス、楽器演奏可能な公共施設のほか、公園や河川敷などが練習場所によく挙げられます。

自宅で演奏する場合は、練習する時間帯など基本的なマナーを守ることは前提の上で、防音マットをカホンの下に敷く、楽器本体の空洞部分にタオルを入れるといった工夫をして練習しているという方も多くいらっしゃいます。

しかし、あくまで音量や振動を軽減するもので、効果は完全ではありません。
そのため「近隣からの苦情が心配」という方や、「周囲を気にせず演奏したい!」という方には、自宅に防音室を導入して本格的に防音対策するのがおすすめです。
予算やスペースが必要となりますが、防音室があればスタジオなどを借りる必要もなく、いつでも好きな時に楽器演奏を楽しむことができますよ。

さらに、最近ではカホンの演奏をスマートフォンのアプリや、ポータブルレコーダーを使用して録音するという方も多く、「ゆくゆくは自宅で録音したい」という場合は防音対策が非常に重要になります。
自宅で録音する場合、音を鳴らす際に発生する部屋の反響音をマイクが拾ってしまったり、周りの雑音が入ったりしてしまうと音質にも大きく左右するので、クオリティが高い作品作りを行うためにも、防音室の導入を視野に入れておきましょう。

楽器演奏以外にも、例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンなど、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は、多くのプロミュージシャンや楽器演奏を楽しむ方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
防音ボックスや吸音パネルなど、防音対策に便利な製品を多数扱っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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