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防音ラボColumn

2026.04.23

隣の部屋の騒音が気になる時の対処法は? 賃貸でもできる防音対策

マンションやアパートといった賃貸物件住まいの場合、隣室の話し声や足音、テレビの音などの騒音が気になることがあります。
とはいえ、相手に直接伝えるのはさらなるトラブルに発展する可能性もあるため、まずはできる範囲で穏やかに過ごせる環境づくりを考えてみましょう。

そこで今回は、賃貸物件でできる防音対策についてご紹介します。

まずは騒音の種類について知っておこう

多くの人が耳にする騒音の種類は、「空気伝播音」と「固体伝播音」の大きく2つに分けられます。
種類によって音の伝わり方に違いがあり、それぞれ対処するための方法が異なるので、まずは騒音の違いを理解しておきましょう。

・空気伝播音(空気音)
空気伝播音とは、空気を振動させて耳に伝わる音です。代表的なものとしては、テレビの音や話し声、動物の鳴き声、音楽など、私たちが最も一般的に経験する騒音の種類で、音の発生場所から距離が離れるほど音が小さくなるのが特徴です。
窓やドア、壁などの隙間を通じて室内に侵入し音が伝わるため、騒音を軽減するにはこれらの隙間をふさいで空気を遮断することが重要になります。

・固体伝播音(固体音)
固体伝播音は、建物の構造を通じて伝わる音です。例えば、上階の足音や物を落とした音、椅子を引く音、ドアの開閉音、配水管を通る水の音といった騒音が当てはまります。
空気ではなく床や壁、天井などの固体を振動させて伝わるので、床や壁を厚くしても防ぎにくく、音が響きやすい傾向にあります。また、空気伝播音とは異なり、距離が離れていても音が小さくなりにくいのが特徴です。
騒音を軽減するには、原因となる振動を吸収または遮断する対策が必要になります。

試してみよう! 賃貸物件でもできる防音対策

ここでは、賃貸物件でも手軽にできる防音対策について解説します。
防音グッズの活用や、少しの工夫次第で効果を得られる場合があるので、まずは簡単な手段から試してみましょう。

・壁に家具を配置する
最も取り入れやすい防音対策が、音が気になる壁側に家具を配置する方法です。既に手持ちの家具があればレイアウトを変えるだけで行えます。
例えば、本棚やクローゼット、タンスなどの家具を隣室に接する壁に設置すれば、簡易的な防音壁のような役割を果たし、入ってきた音を遮断する効果が期待できます。
家具を設置する際は、壁にぴったり密着させるのではなく、少し離すようにするのが効果を高めるポイントです。本や洋服をたくさん詰め込めば、質量が増えて防音対策にも役立ちます。
なお冷蔵庫などの家電を設置する場合は、壁に近すぎると振動音が新たな騒音源になりやすいため注意しましょう。

・壁に吸音パネルを設置する
壁の防音対策には「吸音パネル」を活用するのもおすすめです。壁の前に立てるだけで設置できるので、手軽に騒音を軽減することができます。
また、壁に直接貼り付ける防音シートや吸音材でも対策できますが、賃貸物件の場合は退去時に原状回復する必要があるため、貼って剥がせるタイプを選ぶようにしましょう。
吸音パネルであれば扱いやすく、壁に傷跡をつける心配もないので安心して対策できます。

・ベッドの位置を変えてみる
就寝時に騒音が気になる場合は、ベッドの位置を変更してみるのも得策です。
隣室との壁にベッドが接していると、わずかな話し声や物音でも耳に入りやすくなりますので、可能であれば反対側の壁へ移動する、あるいは壁から少し距離を取るといった工夫をしましょう。先述の吸音パネルを使用するのも効果的です。
また、窓の近くにベッドを配置すると、外からの騒音が気になるおそれがあるので注意しましょう。

・窓に防音カーテンを設置する
外からの騒音を防ぐには、窓を閉めるのは基本ですが、さらに「防音カーテン(遮音カーテン)」を使用するのもおすすめです。
通常のカーテンよりも厚手で重量があり、音を遮る加工がされた特殊な織り方で作られていて、屋外からの騒音や、室内からの音漏れを軽減する効果があります。防音のほかには遮光や断熱といった効果も期待できます。
設置する際は、窓よりも一回り大きいサイズを選び、左右や上部に隙間を作らないようにするのがポイントです。

やってはいけないNG行動について

騒音に悩まされると、時には感情的な行動を取りたくなる場面もあることでしょう。しかし、その場の苛立ちに任せた対応は、状況を悪化させる原因になりかねません。

・壁ドンをする
壁を叩くなどのいわゆる「壁ドン」と呼ばれる行為は避けましょう。
相手へ不満を伝える意図があっても、威圧的な印象を与えやすく、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

・直接苦情を言う
相手の部屋を訪ねて苦情を直接伝えるのはやめましょう。相手の性格や状況が分からない中で接触すると、さらなる誤解や大きな対立が生まれるおそれがあります。
最悪の場合、逆上されたり、ストーキング被害に遭ったりするなど、様々なリスクがあるので、自分に被害が及ぶのを避けるためにも大家や管理会社にまずは相談しましょう。

大家や管理会社へ相談する際のポイント

防音対策をしても改善がみられない場合や、騒音がひどい場合は、大家や管理会社といった第三者への相談を検討する段階に入ります。
注意点としては、騒音によってストレスが溜まっていても、感情的にならず状況を整理して伝えることが大切です。冷静な説明ができれば、相手も対応しやすくなり話が前へ進みやすくなるでしょう。

連絡する際は、騒音の内容を具体的に記録したメモを準備しておきましょう。
主に騒音の発生時期と場所、どのような音か、騒音が聞こえる時間帯、どれくらいの頻度で続いているのかを整理しておくと状況が明確に伝わります。

相談後の流れについては、大家や管理会社が間に入り、注意喚起の張り紙や回覧板を配布する、あるいは個別に連絡を取るなど、状況に応じた対応が行われるのが一般的です。
建物の構造が原因と判断された場合は、設備面の確認へ進む可能性もあります。

隣人と良好な関係を築き、生活騒音に注意しよう

騒音の悩みはすぐに解決するものばかりではありませんが、まずは身近な工夫から取り入れて、無理のない範囲で環境を整えていきましょう。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にして、少しでも穏やかに過ごせる空間づくりを目指してみてください。

そして、何より忘れてはならないのは、隣人と良好な関係を築くことです。お互いに気遣いながら暮らせば、トラブル発生防止にもつながるでしょう。
特に夜間や早朝は、家電の使用、話し声や足音などにこちらも注意し、周囲に配慮した暮らしを心がけることが、不要なトラブルを防ぐポイントです。

また、例えば楽器演奏やゲーム、オンラインレッスンを自宅でよく行っている、もしくはこれから始めようとお考えの方には、周囲への騒音対策として「防音室」といった防音アイテムを導入するのもおすすめです。ぜひ検討してみてください。

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