マンションのエレベーター横の部屋はうるさい? 騒音問題と選ぶ際の注意点

マンションの部屋を選ぶ際、「エレベーターの近くだと音がうるさいのでは?」と気になる人は少なくありません。
住戸との位置関係によっては、走行音やドアの開閉音、振動などが室内まで伝わる場合があります。
今回は、エレベーター音が気になる原因や部屋の特徴、内見時の確認方法、入居後の対処法まで詳しく解説します。
マンションでエレベーター音が気になる主な原因
エレベーターの音には、走行中の機械音や振動だけでなく、ドアの開閉音、到着チャイム、利用者の話し声などがあります。
まずは音の種類を見極めると、部屋選びや入居後の対策を考えられます。
・エレベーターが上下するときの走行音
代表的なのが、エレベーターのかごが昇降路内を移動するときの走行音です。
例えばロープ式エレベーターでは、巻上機がロープを動かし、かごやつり合いおもりがガイドレールに沿って昇降します。
近年は静音性への配慮も進んでいますが、「ウーン」「ゴー」といった低い音や振動を感じることがあります。
特に深夜は周囲が静かになるため、日中なら気にならない音でも目立つかもしれません。
エレベーターと寝室が近い間取りでは、内見時に走行音を確認しておきましょう。
・壁や床を通じて伝わる振動音
注意したいのが、空気中を伝わる音だけでなく、建物の構造を通じて伝わる振動音です。
エレベーターの振動が建物の躯体へ伝わると、離れた部屋でも低い響きを感じます。
動き始めや停止時の響き、壁や床から伝わる振動などが挙げられ、エレベーターから少し部屋が離れていても影響を受けることもあります。
・ドアが開閉するときの作動音
エレベーターが停止すると、乗り場側・かご側のドアが開閉します。
その際の「ガラガラ」「カタン」といった音や、停止時の作動音が気になる場合があります。
特に玄関がエレベーターホールに近い住戸では、内見時には停止時の音も確認してください。
・到着音やアナウンスが聞こえるケースもある
エレベーターによっては、到着時にチャイムや音声案内が流れます。
一度の音は小さくても、利用頻度の高いマンションで何度も繰り返されると、気になる人もいるでしょう。
玄関ドアなどの遮音性能によっては、共用廊下から居室まで音が届くこともあり、特にワンルームや1Kなど、玄関と寝室が近い間取りでは確認しておきたい部分です。
・エレベーターホールを利用する人の生活音
エレベーター周辺の騒音は、設備ではなく利用者が原因になる場合もあります。
例えば、エレベーターを待つ人の話し声、子どもの声、キャリーケースや台車を転がす音、足音などです。
住戸数が多いマンションでは人の往来も増えやすく、機械音より生活音が気になることもあるでしょう。
エレベーター正面やホール横の住戸を検討する際は、設備との距離だけでなく、人の動線も確認してください。
エレベーター音が気になりやすい階層は?
「最上階は機械音がうるさい」「低層階なら静か」などといわれることもありますが、階数だけでは判断できません。
音の聞こえ方は、エレベーターの方式や機器の配置、住戸との位置関係、利用頻度などによって変わります。
・最上階は機械の位置を確認する
従来型のロープ式エレベーターには、建物上部に機械室を設けるタイプがあるため、最上階の住戸では機械室と寝室の位置関係を確認しておきましょう。
ただし、防振設計や建物構造によって音の伝わり方は異なり、最上階が必ずうるさいわけではありません。
・マシンルームレスでは昇降路内に主要機器がある
現在は、屋上に独立した機械室を設けない「マシンルームレスエレベーター」も広く使われています。
機種によっては巻上機を昇降路上部に配置するため、機械室がなくても騒音や振動が発生する可能性があります。
設備の方式や機器の配置を確認し、実際の室内環境も確かめてください。
マンション内見時にエレベーター音を確認する方法
エレベーター音が気になるのであれば、間取り図だけで判断せず、内見時に実際の音を確かめましょう。
特にマンションを購入する際は、入居後に変更しにくい部分なので、室内設備と同じくらい音環境の確認も大切です。
・室内を静かにしてエレベーターを何度か動かす
内見中は担当者との会話が続き、設備音に気づかないことも少なくありません。
エレベーター音を確認する際は会話を止めて、窓を閉める、寝室へ移動する、室内で静かに待つなどし、そのうえで同行者や担当者にエレベーターを利用してもらいましょう。
上昇、下降、停止を数回確認すると、どのタイミングで音が発生するのか判断できます。
・ベッドを置く予定の位置で確認する
寝室では、ベッドを置く予定の場所で音を確認しましょう。
特にエレベーター側の壁へベッドを寄せる際は、その付近で低い音や振動が伝わらないか確かめてください。
走行音が小さくても、低音の響きが気になる場合もあります。
睡眠時の静けさを重視するなら、リビングより寝室での確認を優先するとよいでしょう。
・エレベーターホールでも音を聞く
室内だけでなく、共用廊下やエレベーターホールでも稼働音を確認します。
ホールで作動音が大きいと感じたら、玄関ドアを閉めた室内でどの程度聞こえるのか比較してください。
特に確認したいのは、到着チャイムや音声案内、ドアの開閉音、エレベーターを待つ人の話し声、共用廊下を歩く足音などです。
設備音だけでなく、共用空間全体の音環境も確かめておきましょう。
・可能なら時間帯を変えて周辺を確認する
昼間の内見だけでは、夜間や早朝の音まで判断できません。
特に住戸数の多いマンションでは、朝の通勤や通学時間帯、夕方以降や休日などでエレベーターの利用状況が変わるので、異なる時間帯でも確認できると安心です。
ただし、共用部へ自由に入れない場合は無断で立ち入らず、不動産会社や管理側へ確認してください。
・管理会社や不動産会社へ質問する
管理会社や不動産会社へ具体的に質問するのもよいでしょう。
例えば、住戸とエレベーターはどれくらい隣接しているか、寝室の隣は昇降路か、エレベーターの方式は何か、過去に騒音について相談はあったかどうかなどの質問が判断材料になります。
分譲マンションなら、閲覧可能な管理組合資料で設備修繕や騒音に関する記録を確認する方法もあります。
担当者の回答と、実際に現地で聞いた音と組み合わせて検討してください。
既に住んでいてエレベーター音が気になるときの対処

入居後にエレベーター音が気になり始めたときは、以前から聞こえていた音なのか、最近になって大きくなったのかを確認しましょう。
音の原因や状態によって、適切な対処法は異なります。
・ベッドや家具の配置を変える
寝室で音が気になる場合は、まず家具の配置を見直してみましょう。
ベッドの頭側がエレベーター側の壁に接しているなら、反対側への移動を検討してください。
家具を壁から少し離すだけでも、振動の感じ方が変わる可能性があります。
市販の防音用品を使用する方法もありますが、それでも改善が難しいときは管理会社や管理組合へ相談し、専門業者による調査や対策を考えましょう。
・空調やホワイトノイズなどを活用する
設備に異常がなく、小さな走行音が気になる程度であれば、室内の音環境を調整する方法もあります。
空調や空気清浄機などの一定した環境音があると、断続的なエレベーター音が気にならないという人もいます。
また、ホワイトノイズも選択肢の一つですが、睡眠の妨げにならないよう音量には注意してください。
根本的な防音対策ではないものの、音への意識を和らげる方法として有効です。
・急に大きな音が出始めたら管理側へ連絡する
以前は聞こえなかった異音や、大きな音が発生した場合は、管理会社や管理組合へ連絡してください。
特に普段と明らかに違う音が出ているのであれば、放置せず管理側へ状況を伝えましょう。
連絡する際は、音が聞こえる時間帯や音が大きく感じられる階や部屋、どのタイミングで発生するか、いつ頃から音が気になり始めたか、音の種類や発生状況を具体的に伝えると、管理側も点検の必要性を判断しやすくなります。
入居前にはエレベーターとの距離や位置関係を確認しよう

マンションのエレベーター横の部屋が、必ずうるさいわけではありません。
しかし、エレベーターの走行音やドアの開閉音、利用者の話し声などは、住戸の位置や建物構造によって室内へ伝わります。
エレベーターの振動が壁や床を介して伝わる場合もあるため、音に敏感な人は内見時に寝室で数分間静かに過ごし、実際の音を確認しましょう。
階数や築年数だけで判断せず、エレベーターと寝室、共用廊下の位置関係を確かめておくと、入居後の騒音トラブルを避けられます。
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