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防音ラボColumn

2022.11.24

木造住宅の防音事情! 手軽に行える防音対策について

日本の一戸建ての約9割以上といわれている「木造住宅」。
木造と聞くと、鉄筋コンクリート造などの建物と比べて防音性が低いイメージが強いため、特に都市部の人口が多い地域に家を建てる場合は近隣への音漏れ・騒音の問題を不安に感じる方も少なくありません。
しかし、最近では建築技術の向上により高い防音性を備えた木造住宅が登場していることをご存知でしょうか?

そこで今回は、木造住宅の近年の防音事情や、自分でも簡単にできる防音対策について解説します。

近年の木造新築住宅の防音事情とは?

木造住宅は、総務省が行った統計によりますと一戸建ての建築様式の約9割を占めており、現在完全に主流の住宅となっています。
木造建築様式は古くから日本人に愛されてきた歴史があり、主なメリットとしては自然素材なので他の素材に比べて温かみのある雰囲気の空間が作れる、通気性や湿度調整機能が優れているため日本の気候に合っている、建築資材としても軽い素材で作業の手間がかかりにくくコストを抑えられるといった点が挙げられます。
一方で、RC(鉄筋コンクリート)造や鉄骨造といった他の建築様式の建物と比べると耐震性や強度が低いという点がデメリットとして挙げられます。
さらに住宅に使用される木材自体が音を通しやすいため、音漏れしやすく防音性が低い素材だとこれまで捉えられていました。

そのため、木造住宅の音漏れ・騒音トラブルに不安を感じる方も多くいらっしゃいますが、昔に比べて最近は建築技術が飛躍的に向上し、木造であっても高い防音・遮音性が実現できるようになりました。
一例としては、「高気密・高断熱」の新築住宅は騒音の原因となる隙間が生じないように建物が作られており、外部からの音が侵入しにくく、また生活音が周囲に音漏れするのを防ぐ効果を発揮しています。
さらに、壁に使われている断熱材によって侵入してきた音をしっかり吸収してくれますので、従来の木造住宅に比べて優れた防音性となっているのです。

このほかにも、多くの企業の努力によって防音は日々進化しており、「木造は防音性が低い」という従来のイメージを覆す木造住宅を建てることが可能になりました。

防音性能のニーズ拡大? 木造住宅で採用されている騒音・音漏れ対策

最近ではテレワークなどの急速な普及によって、住宅の防音対策に高い関心が寄せられていることから、ハウスメーカーも優れた防音性をアピールした木造住宅を販売することが増えてきました。
ここでは、各企業が防音性向上のために行っていることが多い木造住宅の騒音・音漏れ対策を解説します。
これから新築を建てる方や、防音性に優れた物件をお探しの方はぜひチェックしてみてください。

・出入り口
通常のドアでは隙間から音漏れしやすいため、防音扉を採用して対策されている住宅も増えています。ドアは騒音・音漏れトラブルの原因になりやすい箇所の一つなので、基本中の基本ともいえる防音対策です。

・床
床は上の階の物音や足音などが下に伝わりやすいため、音が響かないようにするにはしっかり防音対策を行う必要があります。
具体的には床に遮音ボードや高遮音性フローリング材、グラスウールやロックウールなどの断熱材を使用して対策されています。

・内壁・外壁
内壁には幅広い箇所で使用できる断熱材のグラスウールやロックウールなどが吸音材として使われています。
外壁は遮音性が低い木材や樹脂系の資材ではなく、タイルやコンクリートなどで対策されているか確認しましょう。

・窓
窓もドアと同様に騒音・音漏れの原因になりやすい箇所ですので、防音性を高める二重窓や防音ガラスなどが採用されています。
窓はドアに比べると厚さが薄いため二重にして防音対策を行います。

・屋根・天井
屋根は瓦やコンクリートは遮音性が高く、防音材を下地に入れることで防音性がさらに高まります。
ただし、重さの関係でスレート屋根や金属屋根と呼ばれる建築材が使用されていることも多いため、その場合は屋根裏に断熱材を施工して防音性能が高められています。
雨音などが屋根から響かないようにする効果があるほか、2階の音が1階に響いてしまうのを防ぐために天井に断熱材を設けて対策されている場合も。

このように、木造住宅の防音性を高めるため様々な箇所に対策がとられています。騒音・音漏れによるトラブルを避けるためにも、上記のような防音対策がきちんと行われているかどうか確認してみましょう。

手軽に自分で防音対策を行うことも可能

これから新築を建てる場合や、防音性に優れた物件をお探しの場合、上述のような万全な防音対策をはじめにとっておけば安心ではあります。
しかし、防音性に優れた物件は建築費用などの価格も高くなるので、予算の関係で全てに対策を施すのは難しいという方もいらっしゃることでしょう。

そのような場合は、「防音アイテム」を使用してあとから防音対策するという選択肢もあります。もちろん防音が施された住宅のさらなる対策としても有効です。
手軽に使えて簡単に自分で対策できるものばかりですので、ぜひ検討してみてくださいね。

・隙間テープ
騒音・音漏れの原因となりやすいドアには、ドアとドア枠の隙間を埋める「隙間テープ」と呼ばれる商品がよく活用されています。
防音ドアに比べると効果は薄いものの、ホームセンターや100円ショップなどで手に入りますので、きちんと準備して対策しておきましょう。

・防音カーテン
騒音や音漏れを防ぐには窓を必ず閉めるのは基本ですが、さらに音を遮る加工がされた「防音カーテン」を使用するのもオススメです。
通常のカーテンとは異なり、屋外からの騒音を抑える効果があります。
また、既にお手持ちのカーテンの裏に取り付けるだけで設置できる「防音ライナー」というグッズもよく使われています。

・防音カーペット
防音カーテンとともに手軽に用意できるグッズとして人気なのが、防音カーペット・防音マットです。
子供やペットが走り回る音などを軽減してくれる効果があり、椅子を引いたときなどの衝撃音が床に響くのを防いでくれるので、階下で過ごす方への配慮になります。

このように防音カーテンやカーペットは手軽に準備できる一方で、これらだけでは必ずしも満足度が高い防音効果が得られるとは限らないため注意が必要です。
より防音性に優れた環境を整えるためには、次にご紹介する吸音パネルやパーティション、防音ボックスなどを併せて使用することをオススメします。

吸音パネル・パーティションや防音ボックスで本格的な防音対策を!

吸音パネルやパーティションは、室内で発生した音を吸収して外へ音漏れするのを防いでくれる素材が使用された防音アイテムであり、設置も簡単で優れた効果を発揮します。
壁に取り付けるものや、テレワークスペースとしてデスク周りに広げて設置するものなど用途も様々で、折りたたみ式で広げて使えるものもありますので収納にも便利です。

さらに、「楽器演奏やゲームを大きな音で楽しみたい!」「自分だけの個室スペースがほしい」という方には、防音ボックスがオススメです。
電話ボックスのような形をした本格的な防音室であり、テレワークスペースとしてはもちろん、趣味の時間にも有効活用できます。

吸音パネルやパーティション、防音ボックスなどは防音カーテンやカーペットなどと比べると予算はかかりますが、簡易的な対策と比較してみるとその差は歴然です。
また、近年の建築技術が向上し、高い防音・遮音性の木造住宅が実現できるようになったといっても、あくまで日常生じてしまう生活音に対する効果となります。
楽器演奏など時間を気にせず大きな音を出したいという場合には局所的に防音レベルを高められる「防音室」が便利ですので、大音量も可能な環境整備をお考えの方はぜひ併せて検討してみてくださいね!

宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は一般企業の方々や、楽器演奏などを楽しむ方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
吸音パネルや防音ボックスなど、住宅の防音対策に便利な製品を多数扱っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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What is VERY-Q?

簡易アナブースを目的として作られたのがVERY-Qの始まりです。
吸音性が非常に高く、プロの現場でも使用可能なハイクオリティな性能が最大の特徴。

さらに、自在に組み合わせを行うことであらゆる場面で音響コントロールを可能な
画期的な簡易 防音・吸音(消音)パネルシステムながら、工具を使用しなくても、
専用マジックテープで簡単に組立、設置、解体、移動が可能のため
高性能な防音スペースを大掛かりな工事は不要で実現できます。

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