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防音ラボColumn

2023.05.31

良い音で楽しみたい! スピーカーの設置場所と防音対策のポイント

近年はレコードが人気を博しているということもあり、自宅で音楽鑑賞する機会が増えたという方も多くいらっしゃいます。
しかし、音楽鑑賞する際に気になるのがスピーカーの音量と周囲への音漏れです。
特にアパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる方は、騒音がご近所トラブルにつながる恐れがありますので注意しなければなりません。

そこで今回は、自宅でスピーカーを使用するときの適切な設置場所や注意点、防音対策について解説します。

小さい音量でも楽しめる? スピーカーの適切な設置場所

自宅で音楽鑑賞する際は、周りの人や隣近所に迷惑をかけないためにも音量をあまり大きくすることはできませんが、スピーカーを適切に設置することで比較的小さい音量でも高音質で楽しむことができます。
自分で行える簡単な騒音対策にもなりますので、是非参考にしてみてください。

・スピーカーを壁から離す
自宅で良い音で音楽を楽しむためにまず取り組みたい対策です。
スピーカーは壁から30cm以上は離すようにして設置しましょう。無駄に音量を大きくするのを防ぐ効果につながります。
壁に近づけすぎると、スピーカーから出た音が反射して音像がぼやけて聴こえることがあります。
壁にぴったりくっつかないように設置することで、スピーカーの周りに空間が生まれて本来の音質で音楽が流せるようになり、隣の部屋へも音が伝わりにくくなります。
周囲への音漏れ対策に加えて、音楽もより良い音で聴けるようになるのでおすすめです。

・顔の高さ又は低い位置に設置する
スピーカーは音楽を聴く自分の顔と同じ高さか、5cmほど低い位置に設置するようにしましょう。より音像がはっきりと聴こえるようになるので、結果的に大音量でなくとも楽しめるようになります。
スピーカーを高く設置できない場合は、斜めに設置して耳がスピーカーユニットの正面にくるようにする方法もあります。
大型のスピーカーでは難しいかもしれません、ポータブルタイプのものであれば簡単に行えるので是非試してみてください。

・スピーカーをしっかり固定する
スピーカーは、できるだけ重量がありしっかり固定された台の上に設置するようにしましょう。
音は空気の振動によって伝わるため、スピーカーを柔らかいものやグラグラするものなど不安定な台に置くと、音がぶれて聴こえる原因となります。
「スピーカースタンド」と呼ばれる、スピーカーをしっかり固定するのに適した台も販売されています。

・自分とスピーカーを正三角形で結ぶ
左右のスピーカーと自分の位置を正三角形で結ぶ位置に設置すると効果的です。
自分が音楽を聴く場所に2つのスピーカーを向けて、スピーカーと自分の距離、そして2つのスピーカー間の距離を同じにします。
よく2つのスピーカーが正面を向いていますが、これは音の広がりを楽しむことができるものの音質的にはベストな配置ではありません。
正三角形で結ぶことで耳に向かって音を出す位置になり、音源に忠実なステレオ感を得ることができます。
角度を変化させてみて、自分好みの位置を探求してみるとよいでしょう。

・インシュレーターを使用する
「インシュレーター」という絶縁体をスピーカーと台の間に挟む方法です。
スピーカーは直接台の上に置くと、スピーカーなどの振動の影響で音像がぼやけてしまうことがあります。
またスピーカーを設置する台などが、スピーカーの音や振動に干渉され、台自体が鳴ってしまうことがあります。
インシュレーターをスピーカーの四隅に置くことで振動を制御し、音楽をさらに良い音で楽しむことができるようになります。
インシュレーターは金属製など様々な素材・形状のものがあり、タイプによって音を変化させることができますので、スピーカーとの相性や好みに合わせて試してみましょう。
一般的に金属製はクリアな音になり、木製は温かみのある音になるといわれています。

賃貸物件でも行えるスピーカーの防音対策

スピーカーを適切な位置にセッティングしたら、次は音が外に漏れないように対策しておきましょう。特に集合住宅などの場合は、ご近所とのトラブルを避けるために防音対策が必要です。
ここでは、賃貸物件でも行える防音対策を場所別にご紹介します。

・窓
ガラス窓は壁に比べて遮音性が低いため、音漏れの原因になりやすい箇所です。
一戸建ての場合でも隣の家との距離が近いと、お互いに音が聞こえやすく騒音トラブルに発展する恐れがあります。
窓の防音対策としては、まずスピーカーを離して設置するほかにはカーテンを遮音タイプに替えるのがおすすめです。
通常のカーテンに比べて生地が厚めで吸音効果があり、窓に到達した音量を下げることができます。
購入する際は、音が漏れないように窓全体を覆う大きめのサイズを選ぶようにしましょう。
より遮音効果をお求めであれば、着脱可能な防音窓パネルがあります。窓、窓枠の寸法、形状により取り付けの可不可はあります。

・壁
壁への防音対策は、吸音材や防音パネルを設置することで壁越しに伝わる音を軽減できます。お隣と接する壁はもちろん、同居人がいる場合は室内の壁も同じように対策が必要です。
壁の防音と聞くと大掛かりな工事をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、パーティションタイプやパネルタイプなどで防音する方法があります。

また、本棚などできるだけ背の高い家具を壁際に置く方法も、壁に伝わる音を軽減する効果が見込めるため併せて取り入れてみましょう。壁にぴったり設置してしまうと音が伝わってしまうので1cmくらい離すのがポイントです。

・床
床は防音マットや厚手のカーペットを敷いて対策しましょう。
マンションやアパートの2階以上に住んでいる場合は、特に重低音が響きやすいのでお隣だけでなく階下の部屋への音漏れにも注意しなければなりません。
防音マットを敷くことで床を通して伝わる音が軽減できます。
家具などを一旦移動させて、できるかぎり床の全面に敷き詰められるようにしましょう。

防音対策はしっかり行って音楽鑑賞を楽しもう!

自宅でスピーカーを使用するときの適切な設置場所や防音対策についてご紹介しました。
スピーカーを適切に設置することで大音量でなくともより良い音質で聴くことができますが、気兼ねなく音楽鑑賞を楽しむならば防音対策は必須です。

しかし、防音性は物件の構造や設計に大きく影響する部分もあるため、自分で行える対策にも限界があります。
そのため本格的に音楽鑑賞の設備を整えたいという方は、防音性が高い賃貸物件に入居する、もしくは自宅の一室を防音室にリフォームするという方法もありますので、防音対策とともに併せて検討してみてはいかがでしょうか?

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