labo-detail

防音ラボColumn

2024.08.26

初心者でも音を出しやすい?! トロンボーンを始めてみよう

象の鼻のように長いスライド管を操作して演奏する「トロンボーン」は、管楽器の中でも幅広い音域を出せるのが魅力です。
初心者でも音を出しやすい楽器として知られており、演奏の楽しさをすぐに実感できます。

そこで今回は、トロンボーンの基本的な特徴や種類、楽器選びのポイントについて分かりやすく解説します。

人の声に近い音色の金管楽器「トロンボーン」とは

トロンボーンは代表的な金管楽器の一つで、スライド管を伸ばしたり縮めたりして演奏をする楽器です。
芯のある力強い音色で人の声に最も近いとされる金管楽器であり、音楽の土台を支える中低音のパートを担当することが多く、吹奏楽やオーケストラ、ジャズやポップスなど幅広いジャンルで活躍しています。
スライド管を動かすことで音程を変えることが可能で、息を吹き込むスピードを変えると音の高さを変化させることができます。

トロンボーンの歴史は15世紀ごろまでにさかのぼり、スライドが付いたトランペットを改良したものが始まりとされています。
18世紀に入ると人間の声に近い音域が神聖な音色とされ、教会をはじめとする宗教的な場面で多く用いられ、その後は軍楽隊などで活躍していました。オーケストラや吹奏楽で使用されるようになったのは19世紀に入ってからといわれています。

トロンボーンは主に4つの種類に分類され、「テナートロンボーン」、「テナーバストロンボーン」、「バストロンボーン」、「アルトトロンボーン」があります。
一般的に「トロンボーン」というと「テナートロンボーン」を指すことが多く、肺活量の少ない初心者や子どもでも音が出しやすい種類です。
メーカーは、アメリカの楽器メーカー「バック」をはじめ、「ヤマハ」や「クルトワ」が有名です。

初心向けのものも? トロンボーンの主な種類

ここでは代表的なトロンボーンを種類別に、初心者の方がまず押さえておくべきポイントとあわせてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

・テナートロンボーン
最もスタンダードな形の「テナートロンボーン」は、他の種類と比較すると管が細く、はっきりとした明るい音色が特徴で、ジャズやポップスといったジャンルと相性がいいトロンボーンです。
軽量で少ない息でも非常に吹きやすいので、初心者の方でも簡単に音を鳴らすことができます。

・テナーバストロンボーン
テナートロンボーンに「F管」と呼ばれる管が付いたのが「テナーバストロンボーン」です。現在最も主流になっている種類で、テナートロンボーンでは出せない低音が出るため、より厚みのある音色を鳴らすことができます。吹奏楽やオーケストラでよく使用されています。
F管を使うことで、遠いポジションまで腕を伸ばすことなく低音を出せるので初心者にもおすすめですが、太管のものは息の量が多く必要になるため、中細管タイプのものを選ぶと良いでしょう。

・バストロンボーン
オーケストラや吹奏楽などで楽曲のベースラインを担当する「バストロンボーン」は、テナートロンボーンにF管と、E管またはD管などのバルブが追加されたタイプです。
暗めで奥行きのある音色が特徴で、トロンボーンの中では最も低い音域を担当しています。
管が太い点以外はテナーバストロンボーンと同じ構造で、トロンボーンで一番大きな種類となります。

・アルトトロンボーン
テナートロンボーンよりも管の長さが短いE♭管となっている「アルトトロンボーン」は、高音域を出せるトロンボーンです。テナートロンボーンに比べてサイズが小さく軽量なのが特徴となっています。
人の声と相性がいい音色で宗教や合唱曲のほか、古典派の管弦楽曲などのジャンルで活躍しています。少ない肺活量で演奏できるのが魅力ですが、他の種類と比較するとポジションの覚え直しが必要となるので、初心者には難易度が高い楽器です。

このほかにも、「ピッコロトロンボーン」や「ソプラノトロンボーン」、「コントラバストロンボーン」といった種類があります。

初めてのトロンボーン選びのポイントとは?

ここでは、トロンボーン選びの基本となるポイントについて解説します。

・用途・演奏したいジャンルで選ぶ
トロンボーンは種類によって適した音楽ジャンルが異なりますので、自分がどんなジャンルを演奏したいのかが大切なポイントになります。
例えば、一般的には吹奏楽やオーケストラならテナーバストロンボーン、バストロンボーンが向いていますが、ジャズやポップスならばテナートロンボーンが適しています。
なかでもテナートロンボーンは簡単に音を鳴らすことができて、様々なジャンルで活躍しているので幅広く使いたいという方におすすめです。

・材質で選ぶ
トロンボーンは材質によっても音色が変化する楽器です。材質には「真ちゅう」と呼ばれる主に銅と亜鉛を混ぜて作った合金が使われていて、成分を混ぜる比率によって「イエローブラス」や「ゴールドブラス」といった種類に分けられます。
イエローブラスのトロンボーンは明るく華やかな音色が特徴で、ジャズやポップスなどのジャンルでよく使われています。吹奏楽やオーケストラでは深みのある豊かな音色が特徴のゴールドブラスが適しています。
初心者の方には上記の2種類がおすすめですが、このほかにもローズブラスやレッドブラスなどの種類がありますので、好みのものを探してみるのもよいでしょう。

このほかにも、表面の仕上げや管の太さ、ベルの種類や価格など、トロンボーンを選ぶポイントは様々ですが、初心者の方はまず用途と材質の2点を押さえておくとスムーズです。
また楽器のお手入れグッズをはじめ、必要なアイテムが一通り揃った初心者向けのセットも販売されていますので、まずは楽器店に足を運んでスタッフに相談しながら自分に合った一本を探してみましょう。

防音対策をしっかり行なって楽器演奏を楽しもう!

トロンボーンの基本的な特徴や種類、楽器選びのポイントについてご紹介しました。
ぜひ初心者でも音を鳴らしやすいトロンボーンを始めて、音楽の世界へ新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

そして初心者の方が楽器を始めるにあたって考えておかねばならないのが、練習場所の確保です。
一般的に音楽スタジオやカラオケボックス、公園や河川敷などが練習場所によく挙げられますが、トロンボーンの場合はベルに挿入して音を小さくする「サイレントブラス」というアイテムを使えば自宅でも練習が可能になります。

しかし、このようなグッズの効果も完全ではないため「近隣からの苦情が心配」という方や、「周囲を気にせず大きな音で演奏したい!」という方には自宅に防音室を導入して本格的に防音対策するのもおすすめです。
予算やスペースが必要となりますが、防音室があればスタジオなどを借りる必要もなく、いつでも好きな時に楽器演奏を楽しむことができますよ。
また例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンなど、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できるのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は、多くのプロミュージシャンや楽器演奏を楽しむ方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
防音ボックスや吸音パネルなど、防音対策に便利な製品を多数扱っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

labo-detail

What is VERY-Q?

簡易アナブースを目的として作られたのがVERY-Qの始まりです。
吸音性が非常に高く、プロの現場でも使用可能なハイクオリティな性能が最大の特徴。

さらに、自在に組み合わせを行うことであらゆる場面で音響コントロールを可能な
画期的な簡易 防音・吸音(消音)パネルシステムながら、工具を使用しなくても、
専用マジックテープで簡単に組立、設置、解体、移動が可能のため
高性能な防音スペースを大掛かりな工事は不要で実現できます。

人気キーワード

RECOMMENDおすすめ記事をご紹介

ショールームのご案内

ショールームのご案内

VERY-Q製品を実際にご体感いただける
ショールームは「予約制」です。
ご来場ご希望の際には、
お電話またはメールにてご連絡ください。

Contact

VERY-Qに関するお問合せ・資料請求は
こちらからお気軽にどうぞ。

お問合せ・資料請求