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防音ラボColumn

2025.02.20

サウンドクリエイターになるには? 働き方や仕事内容について

音楽が好きで、曲を作ったり編集したりする職業に憧れる方は多いですが、その中で「サウンドクリエイター」という仕事も興味を持たれている職業の一つです。

今回は、サウンドクリエイターの働き方や仕事内容、必要なスキルについて詳しく解説していきます。

サウンドクリエイターとは?

サウンドクリエイターは、主にゲーム業界での仕事が多いですが、様々な分野で活躍できます。
それぞれの分野で求められるスキルや制作の流れが異なるため、自身に合った分野を見つけることが大切です。

ゲーム業界では、ゲーム内で流れるBGMや効果音を作ります。ストーリーや雰囲気に合った音楽を作る必要があり、ループしやすい楽曲や、シーンに合わせた音楽の変化を考えることが求められます。

映像関係では、映画、ドラマ、CMなどの映像作品の雰囲気に合った音楽を作ります。
BGMとして流れる音楽だけでなく、効果音や環境音も重要になり、映像制作会社やCM制作会社と協力して制作を進める場合が多いです。
企業のプロモーション映像や、商品紹介動画の音楽を作る仕事を請け負うこともあり、この場合ブランディングを意識した音楽が求められます。
そのため、クライアントの要望に応じた楽曲を提供するスキルが欠かせません。

アーティストのライブや舞台、イベントで使用する音楽制作の仕事では、生演奏を前提にしたアレンジが求められ、バンドやオーケストラのアレンジ技術も必要です。

サウンドクリエイターの働き方の種類

・会社勤務(ゲーム会社、CM制作会社、レーベル)
企業で働く場合、ゲーム会社、CM制作会社、レコードレーベルなどが主な就職先になります。
サウンドクリエイターとしてのキャリアのスタートは、ほぼ企業に所属するという選択になりますが、企業だと安定した収入が得られるのが大きなメリットです。
また、大きなプロジェクトに関わるチャンスがあり、経験を積んでスキルアップしやすい環境も整っていますが、会社の方針やスケジュールに従う必要があります。

・フリーランス、個人クリエイターとしての仕事
企業で経験を積んだあとは、フリーランスのサウンドクリエイターとして活動する方も多くいます。主にクラウドソーシングやSNSを活用してクライアントを見つけ、自身のペースで仕事ができるのが魅力です。
ゲーム音楽やYouTube向けBGMの制作、インディーズアーティスト向けの楽曲提供など、幅広いジャンルで活躍できます。
ただし、収入が不安定になりやすい点には注意をしなければならず、仕事が安定するまでは、案件を継続的に獲得する努力が欠かせないでしょう。
ポートフォリオを充実させたり、積極的に営業活動を行ったりして、徐々に仕事を増やしていくのが一般的な流れです。

サウンドクリエイターに必要なスキルとは?

サウンドクリエイターとして活動するには、様々なスキルが求められ、作曲や編曲はもちろん、音のクオリティを上げるための技術も重要です。

・楽器が弾けなくてもなれるのか
楽器が弾けなくても、DTM(デスクトップ・ミュージック)の技術を使用してパソコン上で音楽を作れます。
DTMのために必要なツールであるDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を使いこなせれば問題ありません。
ただ、楽器が弾けると、メロディやコード進行を素早く試せるので作曲がスムーズになり、ピアノやギターの基本コードを覚えておくと、作曲のアイデアが湧きやすくなるでしょう。

・音楽理論の学習は必須
サウンドクリエイターを目指すなら、音楽理論の学習は欠かせません。
理論を学んでおくと作曲の幅が広がり、よりスムーズに楽曲を制作できるようになります。
特に、クライアントの要望に応じた楽曲を短時間で仕上げるためには、感覚だけに頼るのではなく、音楽理論を理解して効率的に作曲や編曲を進める必要があるのです。

・サウンドクリエイターに必須のソフト
前述したDAWは、サウンドクリエイターにとって必須のツールです。
どのDAWを選ぶかは用途次第で、初心者向けのDAWは、直感的に操作できるように設計されています。
例えば、ドラッグ&ドロップで楽器を追加できるDWMは、難しい知識がなくても曲が作れます。

一方で、プロ向けのDAWは細かい調整が可能で、業界標準のプラグインを使えることが強みです。ただし、機能が多すぎて最初は戸惑うこともあるので、初心者はまずシンプルなDAWから始めるのが良いでしょう。

サウンドクリエイターになるための学習方法

サウンドクリエイターを目指すためには、どのように知識やスキルを学ぶかも大切です。

・専門学校、音楽大学で学ぶメリット
サウンドクリエイターを目指すなら、音楽専門学校や音楽大学で学ぶ方法が最も有力で、プロの指導を受けながら体系的に学べるのがメリットです。
実際に業界で活躍している講師から指導を受けられるため、最新の技術やトレンドを学びやすいでしょう。
専門学校は実践的なカリキュラムが多く、卒業後すぐに仕事を始めやすいのが特徴で、音楽大学はより理論を深く学びたい人向けです。

また、音楽業界は人脈が重要ですが、学校を通じてプロデューサーやエンジニアと繋がって、業界とのコネクションができる可能性があります。

・独学で学ぶ方法
独学は、学費をかけずに自由なペースで学習できるのが最大のメリットです。
最近は初心者でも学びやすいコンテンツが充実しているので、独学でも十分にスキルを身につけられます。
例えば、YouTubeには無料で質の高いレッスンを提供しているクリエイターも多いので、まずは試しに視聴してみると良いでしょう。
また、Udemyなどのオンライン講座では体系的に学べるコースもあり、特にDAWの使い方や、作曲・編曲の基礎、音楽理論などは独学でも学びやすいですね。

独学で最も大事なのは、実際に曲を作りながら学ぶことです。
多くの曲を作り、DAWを触る時間を増やせば増やすほど、操作に慣れてスムーズに作業できるようになるでしょう。

・現場で学ぶ(アシスタント、インターンシップ)
サウンドクリエイターとして成長するには、現場での経験を積むという選択もおすすめです。実際にプロの制作現場に入ると、学校や独学では学べない実践的なスキルが身につくでしょう。
例えば、学校では学べない、実際の仕事の進め方やクライアントとのやり取りのコツ、コミュニケーション能力などが挙げられます。

また、高度な機材を使いこなすには、実際に触る機会が必要ですが、スタジオでのアシスタントはそのような経験も可能です。

サウンドクリエイターと防音対策について

自宅で作曲や編曲をする際には、正確な音を聴き取る環境が必要であり、楽器やスピーカーの音量によっては近隣への騒音問題も考えなければなりません。

まず、音の大部分は壁を通じて漏れやすいので、壁の防音対策が最も重要です。
防音シートや防音パネルは、比較的安価で賃貸でもできる簡単な方法で、ホームセンターでも購入可能です。
防音カーテンを使うと音を吸収しやすく、窓やドアの隙間から音が漏れるのを低減する効果があります。
もし予算に余裕があれば、窓を二重にすることで防音効果を大幅に向上でき、防音ガラスを使った内窓を設置すると、さらに効果的です。

また、スピーカーや楽器の振動は、低音が響きやすく、床を通じて下の階に伝わりやすいので、振動を抑える工夫が必要です。
厚めのラグや防振マットを敷くだけでも振動の伝達を抑えられ、専用のスピーカースタンドや防振パッドを使うと、音がこもらずクリアに聞こえやすくなります。
そして本格的に防音をするなら、防音室を導入するのも選択肢の一つです。

仕事をしながらスキルを高めていこう

サウンドクリエイターは、音楽を作る楽しさを仕事にできる魅力的な職業です。
しかし、音楽業界は競争が激しく、安定した仕事を得るためには、試行錯誤しながら自身のスキルを高めていくことが大切です。
自宅で制作する場合は、防音と音響環境を整えて、より良い音楽を作っていきましょう。

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What is VERY-Q?

簡易アナブースを目的として作られたのがVERY-Qの始まりです。
吸音性が非常に高く、プロの現場でも使用可能なハイクオリティな性能が最大の特徴。

さらに、自在に組み合わせを行うことであらゆる場面で音響コントロールを可能な
画期的な簡易 防音・吸音(消音)パネルシステムながら、工具を使用しなくても、
専用マジックテープで簡単に組立、設置、解体、移動が可能のため
高性能な防音スペースを大掛かりな工事は不要で実現できます。

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