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防音ラボColumn

2025.03.31

思わぬトラブルに注意? 近隣騒音の対処法・解決策について

私たちの身の回りには様々な「音」があふれています。しかし、その音が原因で近隣トラブルに発展することも少なくありません。
例えば、上の階の足音や夜中の話し声、ペットの鳴き声など、ちょっとした騒音が積み重なるとストレスになりやすいものです。
とはいえ、騒音問題に感情的に対応してしまうと、かえって関係が悪化することも。

そこで今回は、近隣騒音の主な原因や影響、対処法について分かりやすく解説します。

近隣騒音の主な原因と種類

近隣騒音には様々な原因があり、発生源も多岐にわたります。
ここでは、具体的にどのような音が騒音トラブルの原因になりやすいのかを見ていきましょう。

・生活音による騒音
日常の何気ない行動が、思わぬ騒音となって周囲に響くことがあります。
例えば、マンションやアパートの上階に住んでいる場合、歩く音や椅子を引く音が階下にダイレクトに伝わることがあり、特に夜間や早朝の音は大きなトラブルの元になります。
小さな子どもがいる家庭では、走り回る音やおもちゃを床に落とす音も下の階に響いてしまうことが多いです。
また、ドアを勢いよく閉める音、テレビや音楽の音量、深夜の電話や会話の声なども近隣にとっては迷惑に感じられることがあります。

・住宅設備や家電による騒音
意外と気付きにくいのが、住宅設備や家電から発生する音です。
例えば、エアコンの室外機が隣接する住戸の窓際にあると、稼働音が睡眠の妨げになることがあります。また、換気扇や給湯器の動作音も静かな時間帯には思いのほか響くものです。
そして特に問題になりやすいのが、深夜や早朝の洗濯機や掃除機の使用です。集合住宅では水道管を伝って音が響くことがあるため、「自分の部屋では大したことがない」と思っていても上下左右の住戸にはかなりの騒音となっている可能性があります。

・外部環境による騒音
住宅の立地によっては、近隣の建物からの音だけでなく、外部環境による騒音も問題になることがあります。
例えば、大通り沿いに住んでいる場合は、車の走行音やバイクのエンジン音が日常的に聞こえ、特に深夜のトラックなどの走行音は睡眠を妨げる原因になります。
また、鉄道の近くでは電車の通過音、空港の近くでは飛行機の離着陸音が問題になることもあります。
さらに、近隣に飲食店やカラオケ店がある場合、夜遅くまで話し声や音楽が響き、トラブルに発展するケースもあります。

・突発的な騒音
普段は気にならない場所でも、特定のイベントやシチュエーションによって突発的な騒音が発生することがあります。
例えば、お祭りや花火大会の開催時には、多くの人が集まり、大きな歓声や音楽が響くことがあります。また、学校の運動会や地域のイベントでは、スピーカーを通したアナウンスや応援の声が広範囲に届くこともあるでしょう。
さらに、マンションの共有スペースでの話し声や、エントランスでの長時間の立ち話など、普段は静かな場所であっても、特定の状況下では騒音となり得る場面があります。

騒音による影響

近隣騒音は「ちょっと気になる」程度で済めばよいのですが、長期間続くとストレスが溜まり、心身に様々な悪影響を及ぼす場合があります。
また、騒音が原因で人間関係が悪化し、深刻なトラブルに発展するケースも少なくありません。ここでは、騒音がもたらす主な影響についてご紹介します。

・健康への影響
騒音による最も直接的な影響は、健康への悪影響です。特に睡眠不足は深刻な問題になりがちです。
例えば、夜間に隣の部屋からテレビの音や話し声が漏れてくると、なかなか寝付けなかったり、何度も目が覚めたりして睡眠の質が低下します。慢性的な睡眠不足が続くと、疲れが抜けず日中の集中力が落ちたり、免疫力が低下したりする可能性があります。
また、常に不快な音が聞こえることでストレスが溜まり、自律神経の乱れや頭痛、胃痛などの体調不良を引き起こすこともあります。

・精神的ストレスの増大
騒音は、ただうるさいというだけでなく、精神的なストレスを引き起こします。特に「いつまた騒がしくなるか分からない」という不安感が大きなストレスとなることがあります。
例えば、夜になっても隣人の生活音が続くと「また今夜も眠れないのでは」と神経を過敏にしてしまい、リラックスできなくなることがあります。
さらに、騒音の発生源が近隣住民である場合、関係が悪化することを恐れて直接苦情を言えず、一人で抱え込んでしまうこともあります。
その結果イライラが募り、気分が落ち込みやすくなったり、うつ症状が出たりするケースもあるのです。

・人間関係の悪化
騒音問題がエスカレートすると、近隣住民との関係が悪化することがあります。
例えば、「何度も騒音を我慢してきたが、とうとう耐えられなくなって直接苦情を言った」という場合、相手が怒りトラブルが大きくなることもあります。
また、騒音を出している側が気付いていないことも多く、指摘されたことで関係が悪化してしまうケースもあります。
さらに、管理会社や自治体に相談しても解決しない場合、引っ越しせざる得なくなることもあり、経済的な負担が発生することもあるでしょう。

・生活の質の低下
騒音の影響は、健康や人間関係だけでなく、日常生活の質そのものを低下させます。
例えば、自宅でリラックスしたいのに常に騒がしいと、落ち着いて過ごすことができません。テレワークをしている人にとっては、騒音が原因で仕事に集中できず、生産性が落ちることもあります。
また、子どもがいる家庭では騒音によって学習環境が悪化し、成績や学習意欲に影響を与えることもあります。
こうした影響が積み重なると「家にいるのが苦痛」「せっかくのマイホームなのに落ち着かない」と感じるようになり、精神的な負担がますます大きくなってしまうのです。

騒音対策の方法について

近隣騒音に悩まされたとき、感情的に対処してしまうとトラブルが悪化する可能性があります。そのため、まずは冷静に状況を整理し、適切な方法で対策することが重要です。

・自分でできる防音対策を試す
騒音を完全になくすのは難しいですが、工夫次第で軽減できます。
例えば、耳栓のほか、ノイズキャンセリング機能が付いたイヤフォンやヘッドフォンを使えば、すぐに簡単な防音効果が得られます。
また、部屋の環境を整えることも重要です。床に防音マットやカーペットを敷くことで音の反響を抑えたり、厚手のカーテンを使うことで外からの音を軽減したりすることができます。
家具の配置も実は重要で、壁に本棚やタンスを置くことで、隣の部屋からの音の伝わりを和らげられる可能性があります。

・直接相手に伝える際のポイント
自分の防音対策だけでは解決できない場合、騒音を発している相手に伝える必要があります。ただし、伝え方を誤ると、相手の反感を買ってしまう可能性があるため、慎重に対応しましょう。
いきなり感情的に苦情を言うのではなく、冷静な態度で穏やかに切り出すのが効果的です。対面でのやりとりが難しい場合は、手紙やメモを活用するのも良い方法です。相手にお願いするような形で、丁寧に伝えると受け入れられやすくなります。

・管理会社や自治体に相談する
マンションやアパートなどの集合住宅では、管理会社や大家に相談することで間に入ってもらえることがあります。
管理会社は、特定の住人に対して注意喚起することもできますし、全体への周知として「生活音に注意しましょう」といった掲示を出すことも可能です。
また、自治体には生活騒音の相談窓口が設けられている場合もあるので、深刻な場合は専門機関に相談することも検討しましょう。
そして、騒音が悪質で何度お願いしても改善されない場合は、法的手段も視野に入れる必要があります。最終手段として考えましょう。

良好な関係を築き、騒音を出す側にならないよう注意しよう

近隣の方と良好な関係を築くことも、大切な騒音トラブル対策の一つです。お互いに気遣いながら暮らせば、トラブル発生防止につながるでしょう。
万が一、騒音に悩んだ場合も感情的にならず冷静に対応し、穏やかに解決を目指しましょう。

そして、騒音問題は「受ける側」だけでなく「出す側」の視点も忘れてはいけません。
自分が気づかないうちに周囲に迷惑をかけている可能性もあるため、普段から生活音に気を配ることが求められます。
特に夜間や早朝の行動、家電の使用、話し声や足音などに注意し、周囲に配慮した暮らしを心がけることが、不要なトラブルを防ぐポイントです。

また、例えば楽器演奏やゲーム、オンラインレッスンなどを自宅でよく行っている、もしくはこれから始めようとお考えの方には、周囲への騒音対策として「防音室」といった防音アイテムを導入することもおすすめです。ぜひ検討してみてください。

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