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防音ラボColumn

2025.04.25

音量だけじゃない? イヤホンの音漏れの原因と対策

通勤・通学電車の中や静かなカフェなどで、隣の人のイヤホンから音が漏れてきて気になった経験はありませんか?もしかすると、自分のイヤホンも同じように「音漏れ」しているかもしれません。
音漏れは、単に音量が大きすぎるだけが原因ではなく、イヤホンのタイプや装着方法によるものなど、意外な落とし穴があります。

今回は、音漏れの原因や、周囲に迷惑をかけないための対策とマナーについて、分かりやすく解説します。

「音漏れ」が思わぬトラブルに発展することも

イヤホンの音漏れは、本来は耳の中だけで楽しむべき音楽や音声が、他人にまで聞こえてしまうことで、公共の場では不快感や迷惑につながることがあります。
この問題が顕著に現れるのが、電車やバスなどの公共交通機関、図書館やカフェなどの静かな場所です。特に満員電車では人との距離が非常に近くなるため、小さな音漏れでも周囲の人にはっきり聞こえてしまいます。
また、職場や学校でも周囲の集中力を削ぐ原因となり、思わぬトラブルに発展することもあります。

音漏れは「気づかないうちに他人に迷惑をかけている」という点で非常に厄介です。
周囲の人が不快に感じていても、注意されることは少なく、本人は問題に気づかないまま音漏れを続けてしまうこともあります。
そのため、自らの行動に注意を払い、状況に応じた適切な対応が求められます。

イヤホンの音漏れの原因は?

イヤホンの音漏れには様々な要因が関係しており、それぞれ意識して対策することが大切です。

・音量の上げすぎ
当然のことですが、「音量」は音漏れの大きな原因です。特に混雑した電車内などの場所で、周囲の音をかき消すために音量を必要以上に上げてしまうと、音が外に漏れてしまいます。
自分ではちょうどよく聞こえているつもりでも、周囲にはかなりの音が響いている可能性があります。
また、大音量で長時間聴き続けていると耳に負担がかかり、「難聴」につながる可能性があるため、適切な音量に抑えることは耳を守る意味でも重要です。

・イヤホンの種類
イヤホンの種類が音漏れの原因となる場合もあります。特に耳の穴の外側に引っ掛けるように装着する「インナーイヤー型」や、耳の上側に装着する「耳掛け型」のイヤホンは隙間ができやすく、遮音性が低いため音が外に逃げやすい構造です。
また、これらのタイプでなくとも、安価なイヤホンの中には高音部が音漏れしやすいものがあります。

・イヤホンのフィット感
イヤホンが耳にフィットしていない場合、密閉性が損なわれ隙間から音が漏れやすくなります。原因としては、正しく装着できていないほか、イヤーピースのサイズが合っていないことで音漏れしてしまっているケースもあります。
イヤーピースは自身の耳に合ったサイズのものを使うことが大切です。購入したときに付いていたものをそのまま使っているという方も多いので、左右それぞれフィットしているか確認してみましょう。

このように、音漏れは複合的な要因によって起こるため、対策には正しい知識が求められます。

自分の音が漏れているかどうか確認する方法

音漏れは、自分ではなかなか気づきにくいものです。そのため、自分のイヤホンの音が実際に漏れているかどうかを確認する習慣をつけることが大切です。

・周囲の人に確認してもらう
まずおすすめなのが「他人に協力してもらう方法」です。例えば、友人や家族に、音楽を再生した状態で少し離れた位置に立ってもらい、どのくらいの距離でどの程度音が聞こえるかを確認してもらいましょう。自分の普段の音量設定が適切かどうか判断できます。

・イヤホンを指で押さえてセルフチェック
自分でイヤホンを耳に装着している状態を擬似的に作り出すことで、音漏れしているかがある程度確認できます。
イヤホンの音が出る部分を指で軽く押さえて、顔から30cmほど離れたところで音楽を流してみましょう。音が聞こえなければ、音漏れしていないと考えられます。

音漏れを防ぐための対策について

イヤホンの音漏れを防ぐには、いくつかの具体的な対策を意識する必要があります。

・音量を抑える
最も基本的なのは音量を控えめに設定することです。外出先でイヤホンを使う際には、周囲の音が多少聞こえるくらいの音量に留めるのがベストです。静かな場所であればなおさら、音量は小さくても十分楽しめる環境です。
加えて、スマートフォンや音楽プレイヤー側の「音量リミッター機能」を設定するのも得策です。無意識のうちに音量が上がりすぎることを防げます。

・カナル型イヤホンを使う
カナル型イヤホンの使用も有効な手段です。耳に密着することで音が漏れにくくなるだけでなく、外部の音も遮断されるため、低音量でも音楽をしっかり楽しめます。
ただし、イヤーピースのサイズが合っていない場合や、遮音性が低い製品の場合は音漏れが発生することがあるので注意が必要です。

・ノイズキャンセリング機能付きイヤホンを使う
「ノイズキャンセリング機能」が付いたイヤホンを活用するのも効果的です。周囲の雑音をシャットアウトできるので、音量を上げる必要がなくなり、自然と音漏れリスクも減らせます。

音漏れに関するマナーと周囲への配慮を忘れずに

音漏れは、マナーの問題でもあります。特に公共の場では、自分が快適であること以上に周囲への配慮が求められます。

例えば、通勤・通学中の電車では、できるだけ小さな音量に設定し、音漏れに気をつけるのは基本です。座席に座っている人のすぐそばに立つような状況では、わずかな音漏れでも不快感を与える可能性が高くなります。
また、図書館や病院の待合室など、静寂が求められる空間では、イヤホンの使用自体を控えるのが望ましい場合もあります。周囲の人の表情や空気を感じ取り、適切な判断をしましょう。

近年では、SNSなどで「イヤホンの音漏れが迷惑」という声が上がることも多くなっています。自分が意図せずに迷惑をかけないためにも、マナー意識を高く持ちましょう。

音漏れ対策をしっかり行って、楽しいリスニングライフを!

イヤホンを使って音楽や動画を楽しむことは、日常の中でのリラックスタイムにもなります。しかしその一方で、音漏れによって周囲に不快感を与えてしまっては、本来の楽しさが台無しです。
今回ご紹介した音漏れを防ぐ対策をしっかり行い、周囲への思いやりを持ちつつ、快適なリスニングライフを送りましょう。

そして、日頃イヤホンを使っている方の中には、「仕事や勉強中に周囲から聞こえる騒音や音漏れが気になるから使用している」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
騒音・雑音にはイヤホンは効果的な対策の一つですが、周りの迷惑になる可能性があるだけでなく、耳への負担も大きくなってしまいます。
最近は、より効果的で耳を守りながらできる騒音・音漏れ対策として、先述のノイズキャンセリング機能が付いた製品へのニーズも高まりつつありますので、ぜひ「防音アイテム」として検討してみてください。

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