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防音ラボColumn

2025.05.29

騒音対策はどうする? 線路沿い物件のメリットとデメリット

部屋探しをしていると、駅から近く交通アクセスに優れているのが魅力的な「線路沿い物件」に目がとまることがあります。一方で、「電車の音がうるさいのでは?」と不安を感じる方も少なくありません。
実際、線路沿いの立地にはメリットもデメリットも存在し、暮らしやすさは人によって大きく変わります。

そこで今回は、線路沿い物件の特徴や、騒音・振動への対策方法についてご紹介します。ぜひ納得のいく住まい選びの参考にしてみてください。

線路沿い物件のメリット

まずは、線路沿いの物件ならではのメリットを見ていきましょう。

・交通利便性が高い
全ての物件に当てはまるわけではありませんが、多くの線路沿い物件は駅に近く、通勤や通学、買い物などで日常的に電車を利用する方にとっては、利便性の高さが大きなメリットの一つです。雨の日や荷物が多い日でも、徒歩数分で駅にアクセスできるのは非常に魅力的であるといえるでしょう。
また、特に地域の主要駅であれば電車だけでなくバスも利用しやすく、駅周辺の商業施設や公共機関、飲食店などが充実しているケースが多いので便利です。

・家賃が比較的安め
線路沿いという立地の特性から騒音や振動を懸念する方も多いため、集客できるように広さや築年数などが同じ条件の他エリアの物件と比べて、家賃がリーズナブルな価格となっているのが一般的です。特に予算を重視する方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
また、初期費用も低く設定されている場合も多く、お得に借りられます。

・人通りが多く、防犯面で安心感がある
線路沿いで駅から近い立地の場合は、周辺の人通りが多いエリアに位置していることが多く、防犯上のメリットがあります。
一般的な住宅街と比べると街灯が多いので、夜間でも明るく、犯罪リスクを避けるため人目のある場所に住みたい人には心強い要素です。特に一人暮らしの方にとって大きな魅力となるでしょう。

・日当たりが良い物件が多い
線路沿いは建物が少なく、目の前に高層の建物がない場合も多いため、日当たりを確保しやすいというメリットがあります。
配置にもよりますが南向きの部屋などは特に日当たりに恵まれ、室内が明るくなり、開放感のある生活空間にすることができます。

・近隣との騒音トラブルが起きにくい
マンションやアパートで暮らすと、隣の部屋や上の部屋の生活音が気になる場合や、自分の生活音が周囲の迷惑となることも少なくありません。
一方で、線路沿い物件では、電車の走行音が一定の環境音としてあるため、多少の音はかき消されて、騒音トラブルが起きにくい環境なのが特徴です。

線路沿い物件のデメリット

線路沿いの物件には多くのメリットがある一方で、生活環境に影響を及ぼすデメリットもあります。

・電車の騒音・振動がある
線路沿い物件で最も気になるデメリットが電車の通過による「騒音」と「振動」です。
特に都心に近く、電車が頻繁に通過するエリアでは深夜や早朝を問わず音が発生し、生活リズムや睡眠に影響を与えることがあります。防音対策が不十分な建物では、テレビの音が聞こえにくくなったり、会話が中断されたりする可能性もあるので注意が必要です。
また、駅から近い物件の場合は電車の通過音以外にも、駅員のアナウンスや踏切の音、乗客の声なども騒音となる場合があります。

そして建物の構造によっては、通過する電車の揺れが床や壁に伝わり、精神的なストレスを感じたり、家具がわずかに移動したりするケースもあります。
木造や古い建築物では、この影響が顕著に現れることがあるので、長期的に住む上で大きな障害となる可能性があります。

・プライバシー確保が難しい場合がある
線路に面した物件では、電車の窓から部屋の中が見えやすい位置となることがあるため、プライバシーの確保が難しい場合があります。
特に低層階になると、カーテンを閉めて生活するスタイルが前提になるケースもあります。
また、駅から近い立地の物件は、人通りが多いメリットがある一方で、いつも家の前を人が歩いていて視線が気になってしまい、大きなストレスにつながる恐れもあるので注意が必要です。

向き不向きの判断ポイントについて

線路沿いの物件に住むかどうかを検討する際は、自身のライフスタイルや価値観を踏まえたうえで、向き不向きをしっかりと見極めることが重要です。騒音や振動が少なからず発生する立地であるため、それに対する許容度がまず大きな判断材料になります。

例えば、夜間の静けさを重視する方や、在宅勤務で日中は家で過ごす方にとっては、電車の走行音がストレスとなる可能性があります。一方で、外の音に対してあまり敏感ではない方や、日中の大半を外出している方にとっては、騒音の影響をさほど感じずに済むかもしれません。
また、利便性を重視するかどうかも判断基準のひとつです。駅からのアクセスが良く、通勤・通学の利便性が高いというのは線路沿い物件の大きなメリットです。このような特徴に魅力を感じる方にとっては、一定の騒音を許容する価値があるでしょう。

加えて、家族構成や居住者の年齢も影響します。小さな子どもや高齢者が暮らしている家庭では、睡眠や体調への影響を慎重に考慮する必要があります。逆に単身者や共働き世帯など、生活時間が柔軟な家庭では線路沿いの特性があまり負担にならない場合もあります。

このように、ライフスタイルや感覚、そして物件に求める優先事項を総合的に照らし合わせることで、線路沿い物件が本当に自分に合っているかどうかを見極められます。

線路沿いでも快適に暮らすための工夫

線路沿い物件は、適切な対策と工夫を施せば快適に暮らすことも十分可能です。

・防音グッズを使用する
まずは室内の防音対策を充実させる方法が基本となります。一例としては、厚手の防音カーテンを窓に取り付けたり、防音シートを貼ったりするといった対策で、外部の騒音を軽減できます。
また、吸音パネルやパーティションを壁に設置して騒音を抑える方法も効果的です。

・間取りやレイアウトを工夫する
室内の間取りやレイアウトを工夫する方法も得策です。線路に面した側の部屋を収納スペースや書斎にするなど、生活の中心となる空間を線路から遠ざけることで、騒音や振動の影響を受けにくくなります。
また、家具や本棚などを壁に沿って配置するといった方法は、音の反響を抑える効果も期待できます。

線路沿い物件には、他にはない魅力もあれば注意点もあります。しかし、一見ネガティブに思えるポイントでも、工夫次第で大きな問題にならない場合も多いです。
メリット・デメリットの両面を理解し、対策を講じることも視野に入れつつ、自分らしい住まいを見つけましょう。

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