楽器初心者でも安心! オカリナをはじめてみよう

「オカリナ」は、陶器やプラスチックでできた小さなボディから、まるで風のように柔らかな音を奏でられるのが魅力で、手軽に始めやすく幅広い世代の方から人気です。
譜面が読めなくても吹ける曲が多く、指使いも比較的シンプルなので、「楽器は初めて」という方でも安心してチャレンジできます。
今回は、オカリナの魅力や種類、選び方などについて分かりやすくご紹介します。
癒しの音色で人気の「オカリナ」とは
オカリナは、その素朴で優しい音色から、多くの人に愛されている楽器です。
丸いものや細長いものなど、様々な形状のオカリナがあり、指で押さえる穴がいくつか空いていて、息を吹き込むだけで簡単に音が出せる構造となっています。
楽器初心者でもすぐに音を鳴らせるため、「楽器を始めたいけれど難しいのは苦手」という方にもおすすめです。
ちなみに「オカリナ」は「小さなガチョウ」という意味があり、形が似ていることから命名されたといわれています。また、クラリネットやトランペットと同じく「閉管楽器」に属しています。
オカリナの歴史は非常に古く、ルーツは古代文明の土笛にまでさかのぼるといわれています。
現在のような形のオカリナは、19世紀半ばにイタリアの陶芸家ジュゼッペ・ドナティが原型を作ったとされており、その後ヨーロッパ各国に広まりました。
日本には20世紀前半に伝わり、学校教育や音楽療法などにも取り入れられるようになりました。特に近年では、ストレス解消やリラクゼーション効果があるとして注目を集めています。
オカリナの魅力は、楽器そのものの手軽さだけでなく、奏でる音がどこか懐かしく、自然と心を穏やかにしてくれる点にもあります。
楽譜が読めなくても簡単な曲であれば演奏可能なため、自由に音楽を楽しむことができるのも大きな魅力です。
オカリナの種類と選ぶポイント
ここでは、初心者の方に向けて基本的なオカリナ選びのポイントについて解説します。
オカリナは見た目が似ているようで、様々な種類が存在しており、音域、形状、素材などによって分類され、それぞれ特徴や演奏のしやすさが異なります。
これから始める人にとって、自分に合った種類を知ることはとても大切です。
・おすすめはアルトC管
オカリナは音域によってソプラノ管、アルト管、バス管の3種類に大きく分けられます。
さらに、その中でもG管、F管、C管とキーごとに分かれており、演奏する曲に合わせて持ち替える必要があります。
初心者の方には、他のオカリナよりも扱いやすい「アルトC管オカリナ」がおすすめです。高すぎず低すぎない丁度良い高さの音で、音階が「ドレミファソ」のハ長調で比較的広い音域の音を出すことができるので、初めての一本に最適です。
ソプラノやバスはある程度オカリナに慣れてからのチャレンジが望ましいでしょう。
・素材はプラスチック製と陶器製が一般的
オカリナの素材による違いも見逃せません。主にプラスチック製と陶器製の2種類があり、素材で音色や吹き心地が異なります。このほかにも木製や金属製、竹製といったモデルがあります。
初心者でまずは気軽に始めてみたいという方には、扱いやすいプラスチック製がおすすめです。頑丈で壊れにくく、お手入れも簡単で水洗いすることができるので、子ども用としてもぴったりです。聞き取りやすいクリアな音色が特徴となっており、リーズナブルな価格で購入できるのも魅力となっています。
ただし、極端に安価なものを選ぶと、なかには音質が悪い場合もあるため、しっかりとチェックしてから購入することをおすすめします。
そして、本格的な演奏にチャレンジしたい、音質にこだわりたいという方には陶器製のオカリナがおすすめです。プラスチック製よりも音程が安定しており、オカリナらしい温かみのある音色が魅力となっています。
モデルによって個体差があり、音や吹き心地が微妙に異なるため、気になる方は購入の際に試奏するようにしましょう。また、プラスチックに比べて高価で割れやすいため取り扱いには注意が必要です。
・無理なく音を鳴らせるモデルを
オカリナは、モデルによって音を鳴らすのに必要な息の量(肺活量)が異なります。少しの息の量で音が鳴るものから、強く吹き込まないと鳴らないものまであり、無理なく演奏できるモデルを選ぶことが大切です。
オカリナは裏面上部にある「歌口」と呼ばれる穴が大きいほど、多くの息の量が必要になるので、初心者や肺活量に自信がない方は歌口が小さいものを選ぶとよいでしょう。
・手の大きさに合わせたサイズを選ぶ
両手で包むようにして演奏するオカリナは、スムーズに吹けるように持ちやすいものを選ぶことが大切です。
例えば、手が小さめの方はスマートな形のものや、指穴が小さいもの、手が大きい方は厚みがある大きめのものを選ぶなど、自分の手になじむ形・大きさのモデルを選びましょう。
このように、オカリナとひと口に言っても種類は様々です。初心者の方は目的や好みに合わせて、まずは扱いやすく、吹きやすいと感じるモデルから始めてみましょう。
ケースやストラップといったアイテムが一通り付属している「入門セット」も販売されています。
また、オカリナは数ある楽器の中でもデザイン性が高く、変わった形のものや、カラフルな色味のもの、落ち着いた印象のものなど豊富に揃っているので、好みのデザインを探してみるのもおすすめです。
防音対策を行えば自宅で好きな時に楽器演奏が楽しめる?
オカリナの魅力や種類、選ぶポイントについてご紹介しました。オカリナは、音楽経験がなくてもすぐに音を出して楽しめる、初心者の方にぴったりの楽器です。自分に合った1本を見つけて、ゆったりとした音色とともに音楽のある暮らしを始めてみませんか?
そして、初心者の方が楽器を始めるにあたって考えておかねばならないのが、練習場所の確保です。一般的には音楽スタジオやカラオケボックス、楽器演奏可能な公共施設などが練習場所によく挙げられます。
オカリナの場合は「ミュート(弱音器)」という専用のアイテムを使えば、自宅でも演奏が可能になります。しかし、あくまで音を軽減するものなので、効果は完全ではありません。
そのため「近隣からの苦情が心配」という方や、「周囲を気にせず演奏したい!」という方には、自宅に防音室を導入して本格的に防音対策するのがおすすめです。
予算やスペースが必要となりますが、防音室があればスタジオなどを借りる必要もなく、いつでも好きな時に楽器演奏を楽しむことができますよ。
さらに、最近ではオカリナの演奏をスマートフォンのアプリや、ポータブルレコーダーを使用して録音するという方も多く、「ゆくゆくは自宅で録音したい」という場合は防音対策が非常に重要になります。
自宅で録音する場合は、音を鳴らす際に発生する部屋の反響音をマイクが拾ってしまったり、周りの雑音が入ったりしてしまうと音質にも大きく左右するので、クオリティが高い作品作りを行うためにも、防音室の導入を視野に入れておきましょう。
楽器演奏以外にも、例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンなど、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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