自宅以外にも身近にある? 楽器の練習場所について

「楽器を練習したいけれど、自宅では思いっきり音が出せない」、そんな悩みを抱えている方は少なくありません。特にマンションやアパートでは、近隣への音漏れが気になってしまい、思うように練習しにくいのが実情です。
一方で、自宅以外にも「練習場所」が実は身近にいくつもあるのをご存知でしょうか?
今回は、楽器を練習できる施設の種類や、利用時の注意点などについてご紹介します。
自宅以外の練習場所を確保するメリット
自宅で楽器を練習するのは最も手軽な方法ですが、実際には様々な制約が伴います。特に都市部や集合住宅では、大きな音が出る楽器の演奏は近隣への配慮が欠かせません。
例えば、ドラムや管楽器、アンプを使ったエレキギターなどは、その音量や振動の大きさから、防音対策を行わないと昼間であっても周囲への騒音トラブルにつながりやすいです。
また、人によっては自宅だけで演奏していると「いつでもできる」という気持ちが裏目に出て、練習が習慣化しにくくなる場合もあるほか、仕事や家事に追われ、集中できる時間を確保するのが難しいという方もいらっしゃいます。
さらに、家族と生活空間を共有している場合、楽器の音が他の人の生活や睡眠を妨げるという問題も出てきます。
こうした状況から、自宅以外にも練習場所を確保しておくことは、楽器を続ける上で非常に重要です。適切な場所を選べば、音の心配をせずに思いきり演奏できるだけでなく、自分の演奏に集中しやすくなり、技術向上にもつながります。
楽器練習の継続や上達を目指すならば、大きなメリットがある選択肢といえるでしょう。
楽器練習が可能な主な施設
楽器の練習を自宅以外で行う場合、目的や楽器の種類に応じて選べる施設がいくつかあります。それぞれ特徴や利用条件があるため、事前に確認しておきましょう。
・音楽スタジオ(リハーサルスタジオ)
最もポピュラーな選択肢が「音楽スタジオ(リハーサルスタジオ)」です。都心部から郊外まで幅広く展開しており、防音対策がしっかり行われているため、大音量の演奏も可能となっています。ドラムセットやアンプ、キーボードなどの機材が常設されていることが多く、手ぶらで利用できる点も魅力です。
バンド練習はもちろん、個人での利用も対応しているスタジオが多いので、幅広く活用できます。
・公共施設の音楽スタジオ
公民館や市民センターといった公共施設で、自治体が運営する音楽スタジオが利用できる場合があります。民間の音楽スタジオに比べ、リーズナブルな価格で利用できるので費用を抑えたいという方におすすめです。グランドピアノなどの楽器が常設されていることもあります。
ただし、利用には予約が必要で、安く借りられるので直前では取れない場合もあるほか、施設によっては演奏可能な楽器の種類や音量に制限があるため注意が必要です。
・レンタルスペース
「レンタルスペース」も近年人気の選択肢です。基本的には本来、会議や撮影、作業用に貸し出されているスペースですが、防音設備が整っている部屋であれば楽器練習に使える場合があります。特に電子楽器やアコースティックギターのように比較的音が小さい楽器なら、柔軟に対応できるケースもあります。
楽器練習が不可となっている場合もあるため、事前に確認してみましょう。
・カラオケボックス
手軽な場所として、「カラオケボックス」も根強い人気があります。予約が取りやすく、個室であるうえ防音性が比較的高いため、ボーカル練習や管楽器、電子楽器などの演奏に活用している人も少なくありません。
ただし、店舗によっては楽器の持ち込みを禁止している場合もあるため、事前確認が必須です。
・河原・土手
自然の中で開放的に練習したいときは、「河原」や「土手」などの屋外スペースも選択肢のひとつです。周囲に住宅が少ない場所であれば音量を気にせず演奏でき、リフレッシュ効果も期待できます。
ただし、天候や時間帯、通行人への配慮を忘れず、公共マナーを守ることが大前提となります。
そのほかにも、音楽教室がレッスン時間外に空き部屋を貸し出していることもあります。
楽器の種類や練習スタイルによって、最適な場所は変わってきますが、練習の質を高めるには環境選びがとても重要です。選択肢を知っておくことで、いざというときにも柔軟に対応できます。
施設利用時の注意点について
楽器練習で施設を利用する際には、快適に練習を続けるためにも以下のようなポイントを意識しましょう。
・利用する施設の規則を確認
まずは施設の利用規則を事前に確認することが基本です。予約の有無、利用時間の制限、持ち込み可能な機材や楽器の種類などは、場所によって大きく異なります。
特に公共施設の場合、複数人でのバンド演奏や大音量の楽器が禁止されている場合もあるため、事前確認は欠かせません。
・最低限の利用マナーを守る
時間厳守と後片付けの徹底も重要です。自分の利用時間を守ることは、次の利用者への最低限の礼儀です。また、使った備品は元の位置に戻し、ゴミや私物を残さないように心がけることが求められます。
機材に触れる前には、使用方法や注意点も確認し、破損などがあった場合は速やかに報告しましょう。
・適切な音量を心がける
音量のコントロールも忘れてはいけないポイントです。防音設備が整っている施設であっても音漏れが完全に防げるとは限らないため、特に管楽器や打楽器など音が大きい楽器は、なるべく適切な音量で練習する意識が必要です。
スタジオなどで他の利用者と隣接している場合は、セッティングや演奏中も周囲に気を配りましょう。
・キャンセルは早めに連絡する
当日もしも都合が悪くなった場合は、きちんと予約キャンセルの連絡をしましょう。特に有料施設ではキャンセル規定を守ることが信頼関係の維持に直結します。
無断キャンセルなど、悪質なケースになると次回利用することができなくなる場合もありますので、最低限のマナーを守りましょう。
自宅に「防音室」を設置すれば好きな時に楽器練習できる?
楽器練習が可能な施設は様々で、異なる環境で集中できる時間を確保できるというメリットもありますが、とはいえ可能であれば「自宅も集中できる練習場所として使えるようになりたい」という方も多いことでしょう。
そんな方におすすめなのが、自宅に「防音室」を導入して本格的に防音対策する方法です。
楽器演奏が可能な物件に住む、または防音仕様にリフォームするというのも得策ですが、防音室であればより手軽に、いつでも好きな時に演奏を楽しむことができます。
また、例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンなど、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できる点も魅力です。
さらに、「ゆくゆくは自宅で演奏を録音したい」という方や、パソコンを使って音楽を制作する「DTM」に興味があるという場合も、防音対策が非常に重要になります。
自宅で録音する場合は、音を鳴らす際に発生する部屋の反響音をマイクが拾ってしまったり、周りの雑音が入ったりしてしまうと音質にも大きく左右するので、クオリティが高い作品作りを行うためにも、防音室の導入を視野に入れておきましょう。
宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は、多くのプロミュージシャンや楽器演奏を楽しむ方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
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