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防音ラボColumn

2025.07.24

反響音や音漏れが気になることも? スティールパーティションの防音対策

オフィスやクリニック、工場の事務スペースなどで、空間の間仕切りとして利用されている「パーティション」は様々な種類があり、なかでも「スティールパーティション」は防音性が期待できることで知られています。
しかし、「反響音」や「音漏れ」といった音の問題が発生するおそれがあるため、気になる場合は対策が必要になります。

今回は、スティールパーティションの特徴や導入するメリット・デメリット、防音対策について、分かりやすくご紹介します。

パーティションの基本的な役割について

「パーティション」は、オフィスや工場、医療施設や公共施設といった様々な場所で使われている設備であり、常設の壁とは異なり自由にレイアウトを決めて空間を仕切ったり、通路を作ったりする際に役立ちます。
目隠し程度に設置できるタイプや、完全な個室となる空間を作れるタイプなど、簡易的に導入できるものから工事が必要となるものまで、用途に合わせて様々なパーティションがあり、高さや材質などそれぞれ特徴があります。

例えば、オフィスで部屋を仕切って部署ごとにまとまりを作る、商談スペースから備品などの収納場所を見えなくするといった用途のほかには、従業員が集中できるスペース作りや、会議の内容が漏れないような空間作りにも貢献します。

スティールパーティションとは?

「スティールパーティション」は、スティール製(鋼)のパネル表面(表面材)と支柱(フレーム)で、内部材の石膏ボードなどを挟み込むような構造となっているパーティションです。
一般的にフレームとパネル部分のつなぎ目がないため、スッキリとした印象でデザイン性が高い製品が多いのが特徴となっています。パネルのカラーバリエーションも豊富で、オフィスの間仕切りによく使われています。
スティールパーティションのほかには、主にフレーム部分にアルミを使用した「アルミパーティション」、パネル部分がガラス製の「ガラスパーティション」があります。

他の種類に比べて、スティールパーティションは内蔵されている石膏ボードによって防音性や断熱性に優れており、見た目の美しさと高性能を両立したタイプであることが特徴です。目的に合わせてパネルを変更し、性能をより高めることも可能となっています。

スティールパーティションのメリット

ここでは、スティールパーティションを導入するメリットについて詳しく解説します。

・防音性が高い
スティールパーティションは2枚のパネルを重ね合わせ、中には石膏ボードが入っている構造による厚みで、アルミパーティションよりも「防音性・遮音性」に優れています。さらにパネル内に吸音材を入れて効果をより高められます。
スティールパーティションを活用することにより、オフィスなどにおいては隣の部屋からの話し声や音漏れを防ぐ対策に役立ちます。特に会議室や集中スペース、応接室など、音漏れや聞こえが気になる場所に設置することで、プライバシーを確保して働く人のストレスを軽減し、作業効率アップにもつながります。

・防火性が高い
次に挙げられるのが「防火性」の高さです。パーティションを構成する素材がスティールであることから不燃性が高く、万が一の火災時にも火が燃え広がるのを抑える効果が期待できます。
特に人が多く集まるオフィスビルや工場、公共施設や医療施設などで、安全面への配慮を怠らずに空間を区切れるというのは大きなメリットとなります。

・断熱性が高い
スティールパーティションは、石膏ボードを挟む両面のパネル間に空間があり、熱還流率が低いという特徴があることから、熱の移動を遮断する「断熱性(保温性)」で優れた効果を発揮します。
断熱性の高い製品は冷暖房効率の向上に貢献するため、他のパーティションと比較して夏は涼しく冬は暖かい空間を作ることができ、オフィス全体の省エネにもつながります。
また、快適な室温環境は、従業員の業務パフォーマンスの向上にも効果が期待できます。

このように、スティールパーティションはデザイン性の高さだけでなく、様々なメリットがある優れた空間作りの強い味方です。

スティールパーティションのデメリットも確認しておこう

スティールパーティションは高い防音性や防火性、断熱性といったメリットがある一方で、導入にあたって注意しておきたいデメリットも存在します。

・工事が必要になるケースがある
スティールパーティションで床から天井までの高さがあるタイプのものは、基本的に工事が必要となります。専門業者選びから手配、施工期間などを考慮すると実際に設置するまで時間がかかるため、スピーディーなレイアウト変更や簡易的な仕切りを想定している場合は、やや不向きといえるかもしれません。

・設置にかかる費用が比較的高い
次に考慮すべきは、設置するコストが比較的高い傾向があるという点です。スティールパーティションは防音性や防火性といった性能の高さから、アルミに比べて価格が高くなります。また、工事が必要な場合には施工費も別途発生します。
さらに、密閉性が高いことから新たな個室として、火災報知器や空調を設置する必要がある可能性もあります。

・反響音が気になる場合がある
スティールパーティション設置の注意点として意外と見落としがちなのが、「反響音」という現象です。スティールやアルミといった金属や、コンクリートといった固い素材は音を反射しやすい特徴があります。
音は壁や天井に当たると反射します。一度出た音が反射を繰り返すことでいつまでも残り、小さな音でも残響となって「うるさい」、「声が聞き取りづらい」など不快感の元になります。また、過度な反響音はコミュニケーションに悪影響を及ぼすだけでなく、音漏れによってプライバシー情報や社内情報の流出リスクも高まります。

特にパーティションによる仕切りが多いオフィスは、防音性は高いものの、室内に音がこもったり、会話が響きすぎたりすることもあるため、吸音性を高める工夫が求められます。
特に会議室などでは、天井や床に「吸音パネル」を取り入れるといった対策が必要になる場合もあるでしょう。

防音対策には吸音性が高いパーティションがおすすめ

スティールパーティションの特徴や導入するメリット・デメリットをご紹介しました。
オフィスなどに設置するパーティションを選ぶ上で、例えば会議室や商談スペース、集中ブースに使用するのであれば、あらかじめ「吸音性が高いパーティション」を選ぶようにすると防音対策も高い効果を発揮し、騒音によるストレスも少なく仕事が行えます。

吸音性が高いパーティションであれば、周囲からの騒音を軽減させると同時に、電話やミーティング中の話し声が周りに漏れるのを防ぐ効果が期待できるので、近年急速に普及しているWeb会議の環境作りに導入する企業も増えています。

また、デスクの周りに折りたたみ式で広げて手軽に設置できる「吸音パネル」や、完全な個室の設置には「防音ボックス」などの導入もおすすめです。オフィスのレイアウトにこだわりつつ、しっかりと防音対策が施されたスペースを確保できますよ。

宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は、多くの企業の方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
パーティションや吸音パネル、防音ボックスなど、防音対策に便利な製品を多数扱っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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