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防音ラボColumn

2025.11.27

和楽器デビュー! 三味線をはじめてみよう

三味線は、日本で古くから親しまれてきた楽器の一つで、たった3本の弦から生み出せる独特な音色と表現力が魅力です。
昔ながらの伝統楽器という印象が強いかもしれませんが、近年ではポップスやロックなど様々なジャンルに取り入れられており、世代を問わず注目を集めています。

そこで今回は、三味線の魅力や種類、初心者が選ぶときのポイントについて、分かりやすく解説します。

海外でも人気高まる「三味線」の魅力

三味線は、日本の伝統音楽を象徴する楽器の一つとして、多くの人々から愛されています。温かみのある音から、鋭く切れ味のある音まで、幅広い表現ができるのが三味線の大きな特徴です。
動物や合成の皮が張られた胴に、木でできた細長い棹を貫通させたものに3本の弦を張り、撥(ばち)と呼ばれる道具で弦を弾いて演奏します。
ギターと似た作りをしていますが、フレット(音程を視覚的に確認できる線)がなく、音程は「勘所(かんどころ)」と呼ばれる指の位置で覚えます。

三味線のルーツについては諸説ありますが、歴史を遡ると沖縄の伝統楽器「三線(さんしん)」という楽器にたどり着きます。
中国の元の時代に生まれた「三弦(さんげん)」が琉球(現在の沖縄)に伝わって、三線という名前で親しまれました。その後、三線が日本本土に伝わり、改良されて現在の三味線の形が生まれたといわれています。

当時の三味線は庶民の娯楽としても人気があり、歌舞伎や民謡の演奏など様々な場面で活躍していました。
そして、時代とともにさらなる進化を重ね、現在ではポップスやロックといった多様なジャンルで演奏される楽器へと発展していきました。最近は海外でも人気がある楽器となっています。

三味線は伝統的な楽器ということもあって、敷居が高く感じられてしまうかもしれません。しかし、これまで楽器経験がないという方でも練習を続ければすぐに演奏して楽しむことができます。

三味線の種類について

三味線は、主に「太棹(ふとざお)」「中棹(ちゅうざお)」「細棹(ほそざお)」の3種類に分類されます。
棹が太くなるほど胴の大きさも大きくなり、音も大きく低音になるという特徴があり、音楽ジャンルによって使い分けられています。
初心者が三味線を選ぶときには、この違いを理解しておくのが大切です。

・太棹
「太棹」は胴が大きくて棹が太く、3種類の中で最も迫力のある音を出せるのが特徴です。屋外での演奏に適しており、三味線の中でも特に人気が高い「津軽三味線」も太棹に分類されます。
津軽民謡や義太夫(ぎだゆう)、浪曲といった演奏ジャンルで使われていることで知られています。
海外でも高い人気を得ていて、津軽三味線がベースとなって数多くのジャンルで使用されています。

・中棹
民謡や地唄といったジャンルで使われている「中棹」は、最もポピュラーな三味線として知られています。太棹よりも高音を出せて、柔らかく奥深い音色が特徴です。
人の声や他の楽器と合わせやすい音域が出るので、民謡やお祭りの伴奏、琴との合奏など、幅広いシチュエーションで使用されています。

・細棹
3種類の三味線の中で最も棹が細く、全体的に小ぶりな「細棹」は、「長唄」という歌舞伎音楽の演奏でよく使用されています。繊細で華やか音色が特徴で、舞台での演奏に映える三味線です。
学校教材や入門用としても使われる場合が多いため、初心者の方にもおすすめです。

このように、まずは三味線の種類を知ることで、自分がどんな音を出したいのか、どんなジャンルに興味があるのかが見えてきます。どのタイプにもそれぞれの魅力があり、三味線の世界の奥深さを感じるきっかけになるでしょう。

初心者向け三味線選びのポイント

初心者の方が三味線を選ぶ際は、「扱いやすさ」や「用途」、「価格」などのポイントを基準にすると良いでしょう。まずはどんな音楽を弾いてみたいかをイメージして、自分に合ったタイプを見極めるのが大切です。

・扱いやすさ・用途
先述のとおり三味線には「太棹」、「中棹」、「細棹」があります。
例えば、津軽三味線にチャレンジしてみたい場合は太棹となりますが、サイズが大きく重量もあるため初心者の方にはハードルが高いかもしれません。
一方で、初心者向けの細棹は軽くて持ち運びやすいのが魅力で、中棹は音の幅が広く、幅広いジャンルで演奏したいという方におすすめです。

・価格
三味線は数万円の入門用から、高価なものになると100万円を超えるモデルまで幅広く、素材や作りによって価格差があります。
最初の1本としては、およそ5〜10万円前後の価格帯の三味線を選ぶことをおすすめします。
あまりにも安価すぎるものは音質や耐久性に難がある場合が多いため、注意が必要です。

なお、初心者の方には、三味線本体のほかに「撥(ばち)」や「駒」といった演奏に必要なアイテムや、スペアの弦やクロスなどが一通り揃った「入門セット」もおすすめです。
価格も比較的リーズナブルなので、手軽に三味線を始めてみたいという方に適しています。

このように、三味線選びのポイントは様々です。何を選んでいいか分からないという方は、まずは楽器店に足を運び、実際に触ってみて、自分に合ったものをじっくり探してみましょう。

防音対策を行なって自宅で楽器演奏を楽しもう!

三味線の魅力や種類、初心者が選ぶときのポイントについてご紹介しました。
三味線は最初は音を出すだけでも難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねるうちに、少しずつ自分らしい音が出せるようになります。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合った三味線を見つけて日本の伝統文化を感じてみてはいかがでしょうか。

そして、初心者の方が楽器を始めるにあたって考えておかねばならないのが、練習場所の確保です。一般的には音楽スタジオやカラオケボックス、楽器演奏可能な公共施設のほか、公園や河川敷などが練習場所によく挙げられます。
また、三味線の場合は、「忍び駒」という専用の消音アイテムを使えば、自宅でも演奏が可能になります。

しかし、あくまで音を軽減するものなので、効果は完全ではありません。
そのため「近隣からの苦情が心配」という方や、「周囲を気にせず演奏したい!」という方には、自宅に防音室を導入して本格的に防音対策する方法がおすすめです。
予算やスペースが必要となりますが、防音室があればスタジオなどの練習場所を借りる必要もなく、いつでも好きな時に楽器演奏を楽しむことができますよ。

さらに、最近では楽器演奏をスマートフォンのアプリや、ポータブルレコーダーを使用して録音するという方も多く、「ゆくゆくは自宅で録音したい」という場合は防音対策が非常に重要になります。
クオリティが高い作品作りにはもちろん、練習目的であっても自宅で録音する場合は、音を鳴らす際に発生する部屋の反響音をマイクが拾ってしまったり、周りの雑音が入ったりしてしまうと音質にも大きく左右するので、防音室の導入を視野に入れておきましょう。

楽器演奏以外にも、例えばWeb会議やゲーム、オンラインレッスンやカラオケ、読書など、仕事や趣味の多種多様な場面で活用できるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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