トラブル避けて楽しく練習! 自宅でギター練習するときの防音対策
近年は、おうちで楽しめる趣味の一つとして楽器を始めようと考えている方が増えています。
数多くある楽器のなかでも昔から変わらぬ人気を誇るのが「ギター」ですが、自宅で気軽に演奏できる一方で、大きな音が近所迷惑にならないかと心配でなかなか手が出せないという方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、これからギターを始めてみたいという初心者の方に向けて、自宅で練習する際の防音対策についてご紹介します。既に毎日練習に明け暮れている方もぜひ一度確認しておきましょう!
防音対策をする前に! 自宅での楽器練習の基本的なマナー
はじめに、防音対策を行う前に心がけておきたい基本的なマナーを挙げていきます。
ギターのみならず楽器の練習で大切なのは近隣への配慮です。最低限のマナーを守らないと思わぬトラブルへと発展する可能性もありますので注意しましょう。
・ギター練習は常識の範囲内の時間帯に
ギターの練習は、常識の範囲内の時間帯にとどめるようにしましょう。
周囲の環境によっても異なりますが早朝や深夜に音を出すのは避けて、朝9時くらいから夜22時くらいの時間帯を目安にするのが一般的です。
昼間に比べて早朝・深夜の時間帯は周囲も静かで音が伝わりやすく、睡眠の妨げとなる恐れがあるのはもちろんですが、小さいお子さんや赤ちゃんがいる場合はもっと早い時間に切り上げるなど、常に近隣住民への配慮を怠らないようにしましょう。
・練習部屋の窓やドアはしっかりと閉める
ギターの演奏時は部屋の窓やドアはしっかりと閉めて、なるべく外に音が漏れないように心がけましょう。
また、窓や壁の近くで演奏すると近隣に音が伝わりやすくなるため、窓辺や壁際から離れた場所で練習するのがオススメです。
これらの基本的なマナーは、特にマンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合は隣との距離が近いので徹底して守るよう心がけましょう。もちろん戸建であっても同様です。
また、今後引越しの予定がある方は、「楽器可」・「楽器相談可」という条件で物件を探してみるのも得策です。
物件によって演奏できる楽器や時間帯などのルールは異なりますが、「楽器の音が近所迷惑にならないか心配」という方は一度相談してみるとよいでしょう。
なお、反対に「楽器不可」の物件では楽器演奏は原則として許可されていないので注意が必要です。
便利なグッズを活用しよう! 自宅でギター練習するときの防音対策
ここでは、自宅でギター練習するときの防音対策を具体的に解説していきます。楽器練習の基本的なマナーを守った上で実践してみるとさらなる効果が期待できるでしょう。
アンプに繋げなくても大きな音が出る「アコースティックギター」と、アンプに繋げて音量や音色を調節できる「エレキギター」で対策が異なります。
・サウンドホールカバー
アコースティックギターのボディにある「サウンドホール」と呼ばれる空洞を「サウンドホールカバー」というグッズを使って塞いで消音する方法です。
サウンドホールカバーは本来ライブなどの時にハウリングを防ぐために使用されますが、音を小さくする防音グッズとしても活用できます。
アコースティックギターはサウンドホールで音が拡張される仕組みとなっており、ここを塞ぐことである程度の防音が期待できますが、大きな効果は望めないため他の対策と併用するのがオススメです。
・サイレントピック
「サイレントピック」という音を抑えることを目的に作られたピックを使うのもオススメです。
通常のピックに比べて薄く柔らかく作られているのが特徴で、アコースティックギターの音量をかなり抑えた状態で練習することができます。
ただしピックが柔らかいため弾きにくく感じる方も多く、使いこなすまでは慣れが必要ですが、リーズナブルで気軽に取り入れられるのでお試しで使ってみてはいかがでしょうか?
・弱音器
「弱音器」はアコースティックギターのブリッジ付近に取り付けて音を抑える消音グッズです。弾いたときの弦の振動を抑えて音の伸びをなくし、音量を小さくする効果があります。
しかし、弦をつま弾いたときの感触は変わってしまうため、両手のフォームの確認といった練習で活用するのがオススメです。
また、弱音器の代わりにティッシュやスポンジを使って音を抑えるという方もいらっしゃいます。
・サイレントギター
「サイレントギター」はアコースティックギターのボディ部分を取り除いたギターであり、「サイレント(音を立てない)」という名前のとおり極限まで音量を抑えることを目的に作られています。
他のグッズに比べて高価ですが、防音の効果は絶大ですので「騒音トラブルは避けつつ思いっきり楽しみたい!」という方にオススメです。
ヘッドホンを接続すればアコースティックギターの音質をしっかりと聴きながら練習でき、なおかつ周囲にはギターの音が漏れることなく演奏できます。
・エレキギターとヘッドホン
「エレキギター」はアンプに接続しなければ小さな音で練習できるので、自宅で演奏する際の防音対策としては最適です。
そして「ヘッドホン」をアンプに繋げば、周囲を気にすることなく大きな音が出せるのが魅力な一方で、アンプは音が出ていなくとも振動が発生している点には注意が必要です。
そのため、アンプを床に直置きにしていると振動が下の部屋に伝わってトラブルの元になる可能性がありますので、アンプの下に振動を防止するゴムマットや座布団、クッションなどを敷いておくようにしましょう。
また、ヘッドホンを付けて大音量で長時間演奏するのは耳を痛める危険があるので注意してください。
・防音カーテンやカーペット
ギターに工夫を施して防音対策を行うほかには、「防音カーテン・カーペット」を導入して対策する方法もあります。
ホームセンターなどで手に入れることができ、完全な防音は望めませんが他の対策と併用することでさらなる効果が期待できます。
防音カーテンは元々あるカーテンと2枚重ねで使うようにすると効果的ですし、マンションやアパートにお住いの方はギター練習をする部屋に防音カーペットを敷けば下の部屋への音漏れや振動を軽減してくれます。
そのほかには、隙間テープやスポンジを使って窓・ドアの隙間を塞いで音漏れを減らすという方法もあります。
周囲を気にせず大きな音でギター練習したいときは
自宅でギター練習するときの防音対策についてご紹介しましたが、「周囲を気にせず大きな音で練習したい!」という方はレンタルスタジオをはじめ、音楽教室やカラオケボックスなどを利用するといった方法もあります。
なかには、お金のかからない公園や河川敷などで練習をするという方もいらっしゃいますが、やはり自宅以外のスペースとなると営業時間の都合をはじめ、演奏時間の制限、楽器演奏が禁止になっているなど施設ごとにルールが設けられ、なかなか思うように練習ができない場合も。
そこで、大きな音で時間を気にせずギター練習できる場所を確保したいという方は、ぜひ自宅に「防音室」の設置を検討してみてはいかがでしょうか?
予算やスペースが必要となりますが、防音室であればスタジオなどを借りなくともいつでも好きなときに練習することができ、しっかりと防音をして楽器演奏を楽しむことができますよ。
宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は多くのプロミュージシャンや声優の方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
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