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防音ラボColumn

2022.07.19

騒音・雑音を削減? 音の「マスキング効果」とは

オフィスやお店などで周囲の騒音・雑音を削減するために利用されることが多い「マスキング効果」という現象をご存知でしょうか?
騒音と周波数が近い音を意図的に発生させることで不快な音が聞き取りにくくなり、仕事の集中力を高める環境作りに役立つほか、レストランやカフェなどでも居心地の良い空間作りのために活用されています。

そこで今回は、周囲の騒音・雑音にお悩みの方に向けて「マスキング効果」を利用した騒音対策についてご紹介します。

マスキング効果は誰もが無意識に体験している?

「マスキング効果」は、周波数が近い音を発生させることで片方の音が聞こえにくくなる現象のことです。
例えば、部屋でエアコンを点けたら動作音で時計の針が動く音が聞こえにくくなった、テレビを点けたらエアコンの音が気にならなくなったといった現象は、誰もが身近なところで無意識に体験しているマスキング効果です。

これを騒音対策に応用して、気になる音に周波数が近い音を意図的に被せて(マスクさせて)不快感を緩和させます。
騒音そのものを消すことはできなくとも、別の音を被せることでカモフラージュする方法です。一般的に周波数が低い音が高い音をマスキングするという特徴があります。

また、トイレの使用中に川のせせらぎのような音を発生させる擬音装置などもマスキング効果を活用して設置されています。
街の喧騒や、雨や風、川など自然の音、空調や冷蔵庫の機械音など、日常的に周囲から聞こえてくる音を「環境音」といいますが、話し声などと比べると音が気にならず不快に感じにくい特徴があります。
そのためトイレの擬音装置などのほかにも、騒音対策や居心地の良い空間作りの一環として環境音が活用されることがあります。

人間は無音の状態よりも、環境音が適度に聞こえる方が集中力を高める効果があることが分かっています。
ただし、使用する音自体が不快な音では逆効果になり、新たな騒音となる恐れがありますので配慮して選ぶ必要があります。

騒音・雑音対策にマスキング効果が活用されている場所

ここでは、実際にマスキング効果が騒音・雑音対策に活用されている場所を挙げていきます。
様々なビジネスの場や、多くの方が訪れる場所で活用されていますので、それぞれどのような方法で対策が行われているかぜひ参考にしてみてください。

・オフィス
オフィスでは、主に周囲の雑音・騒音を削減することで従業員の集中力を高め、仕事のパフォーマンスを向上させる環境づくりの一環としてマスキング効果が活用されています。
周囲の話し声やキーボードを打つ音、プリンターの音といった雑音を聞こえづらくするほかには、会議室や商談席の会話が漏れるのを軽減させる音漏れ対策の一つとしても応用され、社内の機密情報やプライバシーの保護に役立ちます。

空調音に似た背景音を意図的に流しているオフィスもみられますが、職場環境の雰囲気を和らげストレスを低減させる効果が期待できる「オフィスBGM」もオススメです。
商談スペースや受付などにもBGMを取り入れることで企業イメージのアップにつながります。

・飲食店・商業施設
レストランやカフェなどの飲食店や商業施設などでもBGMによるマスキング効果が活用されています。訪れたお客様に居心地の良い空間を提供する雰囲気づくりを考える上でBGMは重要なポイントです。
例えば、車や電車が走る音、街の雑踏など外部から聞こえる騒音・雑音対策としてはもちろん、周りの話し声や食事の音、トイレの水流音、厨房から聞こえてくる食器の音など、お客様が不快に感じやすい雑音を心地よいBGMを流すことで軽減しています。
バックヤードなどで交わされる従業員同士の会話を聞こえにくくする効果もありますので、機密情報やプライバシーの保護に役立ちます。

また、近年は新型コロナウイルス対策のためドアや窓を開けて換気しながらの営業が推奨されたことで、店内の雰囲気が台無しになるのを防ぐ外部からの騒音・雑音対策がより重要になりました。
さらに、BGMによるマスキング効果が発揮され周囲の雑音が軽減されることで、小さな声でも相手に伝わりやすくなるため大きな声での会話が抑制され、飛沫感染のリスクを抑える効果も期待されています。

・病院・金融機関
病院や金融機関のようなプライバシー保護が最重要視される場所でも環境音や音楽によるマスキング効果が活用されています。
診察室や相談室で他の人に聞かれたくない会話の内容が漏れてしまうのを未然に防ぐ効果があるほか、待合室などでこれから受ける治療や検査に不安を感じている患者さんの緊張を緩和するリラックス効果も期待できます。

特に病院によっては待合室と診察室がカーテンで仕切られているだけの場合もありますので、このような環境ではマスキング効果による「音のカーテン」も重要な役割を果たしています。

・工場
工場は作業音や機械音、話し声など様々な騒音・雑音が聞こえる場所ですので、休憩室などではBGMや川のせせらぎなどの環境音によるサウンドマスキングが活用されています。
音楽でリラックスできる環境を整えられるだけでなく、作業現場でも流すことでコミュニケーションの活性化につながり、従業員の満足度や生産性の向上などにも影響します。

・エレベーター
高層ビルのエレベーターで音楽が流れているのをよく耳にしますが、これはマスキング効果でエレベーターの風切り音が聞こえるのを軽減するために導入されています。
高層ビルのエレベーターは速度が速く、風を切る音も大きくなってしまうため音楽を流すことで目立たないように対策されているのです。
また、エレベーターに他の利用者が乗り合わせても会話や雑音が気になりにくいよう配慮されています。

このほかにも、美容室やエステサロン、ホテルなど様々な場所でマスキング効果による騒音・雑音対策が行われています。

環境に合わせてマスキング効果を活用した対策を導入しよう

マスキング効果を利用した騒音・雑音対策は、気になる音の不快感を緩和しつつリラックス効果や機密情報・プライバシーの保護など様々なメリットが期待できる一方で、使用する音自体が不快な雑音にならないよう環境に合わせて選ぶことが対策成功の鍵になります。

場にふさわしい環境音や音楽を検討するのはもちろん、想定する場所や人数によってスピーカーの設置台数や位置、音量などもしっかり調整してマスキング効果を高めなくてはなりません。
そのため、特に飲食店などであればBGMをただ流すだけでなく音の調整は必ず客席で確認しながら行うなど、お客様の視点に立って不快な音が発生していないかテストするようにしましょう。

また、気になる騒音・雑音に合わせて異なる対策と組み合わせてみるのも得策です。
特にオフィスや病院などであれば、防音性の高い吸音パネルやパーティションを導入することで周囲の雑音だけでなく、人からの視線を遮断するのに大きな効果を発揮するので、マスキング効果による対策を検討する際はぜひ方法の一つとして視野に入れてみてはいかがでしょうか?

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