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防音ラボColumn

2022.09.22

鳴き声・足音が騒音に? ペットのための防音対策

犬や猫などのペットを迎え入れる前にチェックしておきたいポイントの一つが「防音対策」です。
ペット可のマンションやアパートはもちろん、一戸建てでもお隣との距離が近いと動物の鳴き声や足音が騒音トラブルにつながる恐れがあります。

そこで今回は、ペットを飼う時に注意すべき防音対策についてご紹介します。

ペットの騒音トラブルの原因は主に鳴き声と足音

犬や猫などのペットを飼うときに騒音トラブルにつながる恐れがあるのは主に「鳴き声」と「足音」です。
防音対策を効果的に行っていくためにも、まずは具体的にそれぞれどのようなトラブルを招く恐れがあるのか確認しましょう。

・鳴き声
ペットの騒音トラブルで最も多い原因が鳴き声であり、なかでも犬の鳴き声はピアノの音量に匹敵する90〜100デシベルほどの大きさといわれています。
動物が鳴いたり吠えたりするのは自然現象ではありますが、特に早朝や深夜の静かな時間帯に鳴いてしまうと近隣にも大きく響くため毎日のように続けば苦情がくる可能性も。
さらに犬が一頭鳴き出すと周りの犬も反応して鳴くことがありますので、マンションやアパートなどの場合は特に注意しましょう。
また、猫も1週間ほど続く発情期になると鳴き声が大きくなることがあります。

・足音
マンションやアパートにお住まいの方は、ペットが走り回ったりジャンプしたりして発生する音にも注意が必要です。
犬の場合は爪の音やジャンプの着地音が下の階に響いていることがあり、猫も夜に走り回ったり高いところからジャンプしたりすることが多く、たとえ小さな体でも音が階下に大きく響いている恐れがあります。

ペットの足音による騒音は飼い主が気づいていないケースが多く、苦情がきて初めて気がついたという方もいらっしゃいます。
ペットを多頭飼いしているとそれだけ響く足音も大きくなるほか、夜に活発になって走り回ることが多い場合は特に迷惑になっている可能性も高いので注意しましょう。
また、爪とぎでペットが床や壁を引っ掻く音も時間が長くなると騒音につながってしまうケースがあります。

このようなペットの「鳴き声」と「足音」による騒音トラブルは、吠え癖などを改善するしつけやトレーニング、又は運動不足・ストレスを解消させてあげるといった対策方法もあります。
しかし、完全に音をなくすことはできませんので、ペットを迎え入れる際はしっかり防音対策しておく必要があります。

ペットの防音対策:鳴き声

動物の鳴き声による騒音は、音が空気を通じて伝わる「空気伝播音」に分類され、空間に隙間があればそこから音漏れが発生します。
そのため、特に音が漏れる原因となりやすい窓やドア、壁などを中心に防音対策を行いましょう。

・窓に防音カーテンを設置する
通常のカーテンよりも音が通りにくい素材・織り方で作られた「防音カーテン」で窓から音が漏れるのを防ぐ方法です。
子犬の鳴き声など、人の声より少し高い音を遮るのに効果的で、テープで壁に固定するとより高い防音が期待できます。
お手持ちのカーテンの裏に取り付けるだけで設置できる「防音ライナー」という商品もよく使われています。

防音カーテンはホームセンターやネット通販で手軽に購入でき、コストをかけずに用意できますが、部屋中の窓に使うと昼間でも暗くなってしまうのが難点です。
なお、ペットをケージで飼われている方は、換気や気温に十分注意しつつ周りに防音カーテンをかけるだけでも鳴き声の音量が軽減されますので、活用してみるとよいでしょう。

・窓を防音リフォームする
窓のより効果的な防音対策としては、内窓を設置して二重窓にする防音リフォームがあります。
しっかり本格的な防音を施した上で安心してペットを迎え入れたいという方には窓自体をリフォームしてしまうのがオススメです。
大型犬の鳴き声などでも高い効果を発揮し、賃貸物件でも手軽に短時間で取り付けられるものがあるので検討してみるとよいでしょう。

・壁に吸音材を設置する
壁が薄いとペットの鳴き声が音漏れしやすいため、吸音材という防音グッズを設置するのも重要な対策になります。
吸音材は室内で発生した音を吸収し、外へ音漏れするのを軽減してくれる素材で、パーティションタイプやボードタイプなどがあります。デザイン性が高いものが数多く販売されていますので、お部屋の雰囲気を壊さずに防音できるのも魅力です。
設置が簡単ですので、特にお隣と接している壁に使用するとよいでしょう。

・ドアの防音には隙間を埋めるテープが便利
窓や壁とともにドアの防音対策も忘れずに行いましょう。
音漏れに高い効果を発揮する防音ドアに交換してしまうのがオススメですが、難しい場合はドアとドア枠の隙間を埋める「隙間テープ」を活用するのも得策です。
防音ドアに比べると効果は弱いものの、騒音トラブルのリスクを下げてくれるためきちんと対策しておきましょう。ホームセンターや100円ショップなどでも手軽に購入できます。

ペットの防音対策:足音

動物の足音による騒音は、物体を介して音の振動・衝撃が伝わる「固体伝播音」に分類されます。
隙間からの音漏れに比べると目に見える原因ではないため分かりづらいですが、マンションやアパートの場合は階下の住人の迷惑になる恐れがあるため、特に床の防音対策をしっかり行う必要があります。

・マットを敷く
小型犬や子犬といった小さなサイズのペットの足音対策にはジョイントマットやコルクマットを床に敷くのが効果的です。
簡単に設置でき、手頃な価格でカラー・デザインも豊富ですのでお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
ただし、大型・中型犬などがジャンプした際の着地音など、大きな物音まではカバーできない可能性が高いため別の対策を検討する必要があります。

・遮音カーペットを使用する
遮音カーペットは、床に敷いておくだけで階下に伝わる騒音を緩和させることができる防音グッズです。体が大きなペットの足音対策にオススメです。
遮音性が優れたものであれば、階下に住む方がほとんど気配を感じないほど音を遮ることができ、部分的ではなく全体的に敷くことでより高い防音効果が得られます。
遮音カーペットは厚さが1cmのものが一般的ですが、「極厚タイプ」という防音性がさらに高い製品も販売されているので、大型のペットを迎え入れる場合はこちらを選ぶとよいでしょう。

・遮音フローリングに張り替える
お住まいのマンションやアパートがDIY可能、又は持ち家であれば、床を遮音フローリングに張り替えるのもオススメです。
フローリングの下にクッション性のある遮音材が備わっているため、床全体に高い防音効果を発揮し、ペットにとっても床がふかふかした感触で過ごしやすい環境を整えることができます。

なお、通常のツルッとしたフローリングの上では、ペットが走り回ったり飛び降りたりすると脚を悪くしてしまう恐れがありますが、マットやカーペット、遮音フローリングに替えることでより安全に過ごせるようになるという嬉しい効果も得られます。
また、床材の下に吸音材や遮音シートを使用するのもオススメですので、ぜひ検討してみてくださいね。

愛するペットのために防音対策を!

ペットを飼う時に注意すべき防音対策についてご紹介しました。
近年は、ペットを迎え入れる方が増えている一方で騒音トラブルも増加傾向にありますので、一緒に楽しく暮らしていくために基本的な防音対策はきっちりと行うようにしましょう。

ただし、よく吠える、部屋でよく走り回るという行動にはストレスなどの原因が隠されているケースもありますので、愛するペットの様子をよく観察し、防音対策と同時に獣医師やトレーナーに一度相談してみることもあわせて考えておきましょう。

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