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防音ラボColumn

2023.01.27

最も手軽な騒音対策? 耳栓の種類と選ぶポイント

周囲の気になる騒音をカットしてくれる「耳栓」。
仕事や勉強に集中して取り組みたいときや、いびきが気になって眠れないときなどのほかには、ライブ・コンサート時の聴覚保護や水泳など様々な場面で活用されています。
耳栓は100円ショップなど使い捨てで購入できるものから、高性能なものまで素材や機能など種類が豊富ですので、耳栓選びの際は自分の耳・用途に合わせて最適なものを見つけましょう。

そこで今回は、耳栓の選び方やポイントについて解説いたします。

耳栓を付ける効果・メリット

耳栓は、耳の中に入れて蓋をすることで周りの気になる騒音・雑音を低減してくれるアイテムです。
騒音対策として最も手軽にできる方法であり、仕事や勉強に集中したいときや、いびき・生活音がうるさくて眠れないときでも静かな環境を作れるのが最大のメリットになります。

また、工事現場や工場、ライブ・コンサート会場などでは、大きな音にさらされ続ける環境で起こることがある「騒音性難聴」などの悪影響を防ぐために耳を保護する重要アイテムとしても活用されています。
さらには入浴時や水泳などで耳に水が入るのを防いだり、飛行機の離着時に気圧変化による耳の不快感や痛みを低減したりすることを目的に作られた耳栓もあります。

このように耳栓は用途が広い一方で、自分の耳に合わないものを選んでしまうと痛みや違和感が生じることがあるため、特に長時間付けるという場合には用途に合わせて得たい効果を考えた上で、豊富な素材や機能の中からピッタリなものを選ぶことが大切です。

耳栓のタイプは主に4種類

耳栓は下記の4種類に大きく分けられます。
素材・形状の違いによってそれぞれ特徴や長所・短所が異なるため、耳栓選びの際はまず各タイプをチェックしましょう。

・フォーム(スポンジ)タイプ
フォーム(スポンジ)タイプは最もポピュラーな耳栓であり、安価な商品が多く100円ショップなどでも販売されています。
スポンジ素材のソフトな肌触りでつぶして押し込むだけで装着でき、耳の形状に沿って膨らむので圧迫せずフィット感がよいのが魅力です。
耳の負担が少ないため痛くなりにくく、遮音性が高いものが多いので勉強や仕事、睡眠時など長時間使いたいときに適したタイプとなります。

収縮素材なので耳栓のサイズもそれほど気にする必要がなく、使い捨てのものが多いので洗うのが面倒だと感じる方におすすめです。
ただし、スポンジのため防水性能はなく、プールやお風呂など水が多い場所での使用には不向きです。

・フランジタイプ
フランジタイプの耳栓は、ヒレのような形状の部分を耳の穴に差し込んで使用するのが特徴です。
素材はシリコン製のものが多く、軸が付いており耳から着脱しやすく、水洗いも可能なので使用する機会が多い方におすすめの耳栓です。
遮音性はフォームタイプと比べると低めな傾向にありますが、装着するとヒレの部分が縮んで密着し騒音・雑音をカットしてくれます。
商品によっては気圧の変化を調節できる機能が付いたものもあるので、飛行機や新幹線などで気圧変化による耳の不快感を軽減することができます。

ただし、フランジタイプはフォームタイプより硬めでフィット感には個人差があります。長時間使用する場合は耳栓のサイズが大きいと耳が痛くなったり、違和感が出たりすることがあるため、少し小さめのサイズや柔らかいものを選ぶとよいでしょう。

・シリコン粘土タイプ
シリコン粘土タイプの耳栓は、粘土のように自由に形を変えられるのが特徴です。耳の穴には入れず、穴の周辺を覆うように包み込んで使用します。
形状記憶できるものもありますので、自分の耳の形に合わせてフィットさせられるのが魅力です。
遮音性は耳の穴に入れるタイプと比較するとやや劣るものの、柔らかい素材の商品が多く圧迫感がない・長時間使っても耳が痛くなりにくいので、耳栓の異物感や痛みが気になるという方におすすめ。
また、商品によっては防水仕様でプールやお風呂などでも使用されています。

ただし、粘着性があるのでほこりや耳垢、髪の毛などがくっつきやすいのが難点なので、定期的に洗ってメンテナンスしてください。

・イヤホン(デジタル)タイプ
イヤホンタイプは、その名の通り見た目はイヤホンの形をした耳栓です。
不要な音は抑えて必要な音だけを通すノイズキャンセリング機能が付いた「デジタル耳栓」とも呼ばれています。
イヤホンのマイクで周囲の騒音を集音し、逆位相の音を再生することで不快な騒音・雑音を感じなくさせるという特徴があります。
時計のアラーム音や人からの呼びかけ、電車のアナウンスなど、聴き取りたい音は普通に聴こえるので、日常的に耳栓を使用したい方や聴覚過敏の方にもおすすめです。

耳栓を付けた時の見栄えが気になるという方でも使えるイヤホンのようなデザインも魅力ですが、充電する必要がある点には注意して使用しましょう。
また、イヤホンのような付け心地でフィット感が高いものの、商品によってはプラスチック素材で耳が痛くなる場合があるため、就寝時など長時間の使用には不向きです。

自分に合った耳栓選びのポイントは?

ここでは、主に4種類に分かれる耳栓の豊富なラインナップの中から、自分にピッタリ合う耳栓を選ぶポイントを3つご紹介します。

1.遮音性
遮音性の高さは、耳栓選びの重要なポイントになります。
遮音性は日本国内では「NRR値」(騒音減退指数)という数値で表記されることが多く、値が大きいほど遮音性能も高いことを意味しています。
騒音・雑音対策ならば遮音性が高い耳栓を選びましょう。

例えば、60dB(デシベル)の状況(普通に発する声の大きさなどが目安)で、30NRRの耳栓を使用すると、ささやき声程度の30dBにまで抑えることができます。
耳栓を使用した状態の騒音レベルは、上記のように「現在の騒音レベル(dB) – NRR値」となりますので、dBの値の大きさと周囲の騒音レベルの目安を把握しておくと耳栓選びもイメージしやすくなります。

一例としては80dBが地下鉄の車内の音や、直近で聴く救急車のサイレン、50dBがクーラーや冷蔵庫などの起動音、30dBが図書館や静かな事務所などが目安となり、一般的に人間が静かだと感じるのは40dB以下といわれています。

2.サイズ・付け心地
耳栓は遮音性能が優れていてもサイズや付け心地が合わないと、耳に入らなかったり、かえって遮音性を下げたりしてしまうことがあるため自分の耳に合わせた商品選びが大切です。
耳栓のサイズが合うか不安な方は小さくつぶしてから装着するフォーム(スポンジ)タイプや、違う大きさのイヤーピースが付属しているイヤホン(デジタル)タイプなど、サイズが調整できるものを選ぶとよいでしょう。
また、自分の耳のサイズを測ってからジャストな耳栓を探すという方法も得策です。

3.使用目的
勉強や仕事、プールや入浴時、飛行機の搭乗など使用目的によっても選ぶべき耳栓は異なってきます。
例えば勉強や仕事、睡眠時など長時間使いたいときにはフォーム(スポンジ)タイプやイヤホン(デジタル)タイプなど周囲の騒音をカットするのに長けた種類がおすすめです。
水泳や入浴で使用する場合は防水機能が備わったシリコン粘土タイプ、飛行機や新幹線の搭乗時には気圧変化を調節できる機能が付いたフランジタイプなどが適しています。
また、工事現場や工場、ライブ会場などでの使用に便利な耳栓も販売されています。

まとめ

耳栓の選び方やポイントについてご紹介いたしました。
これまでは家に元々あった耳栓や、100円ショップなどで何となく選んで購入した耳栓を使っていたという方も多いのではないでしょうか?
耳栓は様々な種類があり、遮音性能なども商品によって異なりますので使用目的に合わせて選ぶようにするとより高い効果が得られます。

ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合ったお気に入りの耳栓を探して不快な騒音・雑音の遮断にご活用ください。

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