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防音ラボColumn

2023.04.18

歌手デビューも夢じゃない?! 「歌ってみた」初心者に必要な機材について

近年人気の「歌ってみた」動画を観て、自分でも始めてみたいと興味を持っている方は多いのではないでしょうか?
カバー曲などで自分の歌声を動画共有サイトやSNSを通して世界に発信し、なかにはそこから歌手デビューのチャンスを掴んだ方も少なくありません。

そこで今回は、「歌ってみた」を始めてみたいというビギナーさんに向けて、初心者に必要な機材について解説します。

歌手デビューの登竜門?! 歌ってみたとは?

「歌ってみた」は、主にカバー曲などで自身が歌ったものを収録した音声動画のことを指します。
日本最大の動画サービスである「ニコニコ動画」の人気カテゴリの一つとして始まり、今では人気歌手もYOUTUBEやSNSなどで動画を公開していることから認知度がさらに広がって、プロのシンガーを目指す方から趣味で楽しむという方まで多くの人々から絶大な支持を集めています。

インターネットを通して自分の歌声を聴いてもらえるチャンスが広がるため、「歌ってみた」をきっかけにデビューし、プロとして活躍している方も少なくありません。歌手の登竜門としても注目されている音楽コンテンツです。

「歌ってみた」を始める前に必要となる機材

「歌ってみた」を始めるにあたって、まずは必要な機材を揃えましょう。
ここでは初心者の方が最低限必要となる機材をご紹介します。

・マイク
歌声を収録するのに必要な専用マイクは、主に「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があります。
ダイナミックマイクは比較的安価なものが多く、耐久性もあり保管しやすいメリットがあるので初心者の方にはおすすめです。
より本格的にとにかく音にこだわりたいのであれば、集音性能に優れて細かい音を録音できるコンデンサーマイクを用意しましょう。
ただし、コンデンサーマイクは静かに録音を行える環境が必要となるほか、デリケートな機材ですので湿気を避けて保管し、衝撃を与えないように扱わなければなりませんので注意してください。

また、コンデンサーマイクに息が当たって起こるノイズを防ぐ「ポップガード」、マイクを固定する「マイクスタンド」なども必要に応じて用意しましょう。

・オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスは、マイクとパソコンをつなげるために使用する機材です。ノイズなどの雑音を抑えてクリアな歌声を録ることができる重要な役割を果たします。
パソコンに付いたマイクで録音を行う場合はオーディオインターフェイスを用意する必要はありませんが、音質的に劣るため歌声をきれいに録音したいのであればおすすめできません。
また、パソコンには通常のマイクを接続する端子がないため、USB以外のマイクを使用する場合はオーディオインターフェイスが必要です。

・パソコン
パソコンは録音ソフトなどを入れて歌声を収録・編集し、動画を投稿するために必須となるツールです。
ハイスペックなものを用意する必要はなく、既にお持ちであれば基本的なスペックのパソコンなら問題なく活用できます。WindowsとMacどちらでも可能です。
ただし、特に古いパソコンの場合は必要なソフトが動かない可能性もありますので、問題ないかどうか事前に確認しておくことをおすすめします。

なお、「歌ってみた」はスマートフォンでもアプリを使って手軽に作成することができ、時間や場所に縛られず簡単に録音・編集作業が行えるメリットもありますが、クオリティの高さや快適性を求めるのであればパソコンを用意しましょう。

・録音ソフト(DAW)・動画編集ソフト
「歌ってみた」を作成するには歌声の録音をはじめ、「Mix作業」と呼ばれる歌声と音源を合わせる作業などを行うソフトが必要になります。
ちなみに「DAW」とは「Digital Audio Workstation」の略称で、音声を録音・制作・編集するために使うソフトです。
DAWソフトで人気が高い「Steinberg Cubase」や「PreSonus Studio One」など有料版からフリーソフトまで様々な種類があります。
なお、スマートフォンで制作する場合は「GarageBand」や「Tune Me」などのアプリがよく使われていますので、初心者の方はまずはこちらで試してみるのもよいでしょう。
また、Mixした音源と動画を結合するために動画編集ソフトも使用します。

・ヘッドホン
「歌ってみた」収録の際は、自身の歌声や音源を聴きながら録音するためにヘッドホンも必要な機材となります。
イヤホンでも可能ですが、しっかり音を聴きながら録音するためにはヘッドホンの購入をおすすめします。
また、ヘッドホンは密閉型と呼ばれるモデルは音漏れが少なく収録に適しており、しっかり音を拾って確認できます。

「歌ってみた」動画作成の主な流れ

ここでは、揃えた機材で実際に「歌ってみた」動画作成を行う基本的な工程を分かりやすく解説します。大まかな流れとして以下の4つのステップに分かれています。

1.音源を用意する
まずは歌う曲を決めて、カラオケ音源を動画サイトからダウンロードします。
音源の利用は一般的には著作権違反になりますが、YOUTUBEとニコニコ動画の2社は著作権管理会社と使用契約を結んでいるので原曲音源でなければ使用が可能です。
カラオケ音源のダウンロードはニコニコ動画の「ニコカラ」などが便利です。
また、カラオケ音源以外にはアカペラ又は自分で演奏しているもの、自分のオリジナル曲音源、作成者が「歌ってみたに使用OK」と明言している音源などが利用できます。使用する音源のルールをしっかり守りましょう。

2.歌を録音する
機材と音源を用意したらいよいよ自身の歌声を収録します。
DAWソフトを立ち上げて準備した機材を駆使し、音源をしっかり聴きながら歌声を録音してみましょう。
パートごとに分けて収録することも可能ですので、歌詞や音程を間違えた場合もその部分だけ歌い直すことができます。
投稿してから後悔することがないよう録り直しを重ねて、納得がいく出来に仕上げましょう。事前に繰り返し練習してから収録に臨むことをおすすめします。

3.Mix作業
録音した歌と音源を合成するMix作業を行います。
クオリティの高い動画作成ために重要となる作業ですが、初心者の方にとってはこだわるほど難易度も高くなりますので、この工程はいわゆる「Mix師」と呼ばれる専門家に依頼するのもおすすめです。
クラウドソーシングサイトやSNSで依頼したい専門家を探すことができます。

4.動画作成・投稿
最後にMix済み音源を動画と合わせて投稿する作品に仕上げていきます。
「歌ってみた」としてアップされる動画は主に本家の動画をダウンロードした既存のものを使用しているか、オリジナル動画を制作して投稿されており、こちらもクラウドソーシングサイトやSNSで専門家に依頼して自分だけの動画を作ることが可能です。
そして、全ての作業を終えたらいよいよYOUTUBEやニコニコ動画などへアップロードして「歌ってみた」が完成です。投稿は各サイトの指示に沿ってアップロードしてください。

クオリティの高い作品づくりには防音対策も重要に

「歌ってみた」動画作成に必要な機材についてご紹介しました。
初心者の方には最初はハードルが高く感じられるかもしれませんが、一つ一つ手順を踏んでいけば簡単に自分の歌声を発信できるので是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

そして、クオリティの高い「歌ってみた」動画を作成するには、音源に雑音が入るのを防ぐ録音環境はもちろん、歌声が外に漏れて周囲の迷惑にならないようにするための防音対策が非常に重要になります。
特に今後本格的な作品づくりを考えている方は、雑音・騒音によるストレスが少なく、よりスムーズにクオリティの高い動画を仕上げるために是非ご自宅への防音設備の導入も検討してみてくださいね!

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