注目のVTuber! 初心者向けの基礎知識・必要機材について
近年、爆発的なブームになっている「VTuber」。
Webはもちろん、駅前や商業施設など街中の動画広告でもよく見かけるようになり、一般的にも広く認知される存在となりました。
個人で動画を制作・配信するクリエイターも増えており、YouTuberなどの配信スタイルとは異なり素顔を出さなくても行えるので、今後さらなる需要拡大が期待されています。
そこで今回は、VTuberに興味がある・挑戦してみたいと考えている方に向けて、VTuberの基礎知識や必要となる機材などについて分かりやすく解説いたします。
近年注目のVTuberとは?
「VTuber」とは、「Virtual YouTuber」(バーチャルYouTuber)の略称です。
主にYouTubeなどの動画サイトで本人が出演する代わりに、2D・3Dのコンピュータグラフィックスやイラストをアニメーションさせた架空のアバター(キャラクター)を使って動画制作・配信を行うクリエイターを指しています。
かっこいい・可愛い魅力的なアバターによる「歌ってみた」動画やゲーム実況などが人気を博し、若者を中心に大きな盛り上がりを見せています。
・VTuberは「なりたい自分」になれるのが魅力
VTuberのメリットとして挙げられるのが「自身は顔出ししなくてもいい」点です。
YouTuberのデメリットには顔を出していることによって受ける誹謗中傷、友人や知人に知られてしまう所謂「身バレ」などがありますが、VTuberであればこれらの問題をクリアして動画制作・配信を行うことができます。
また、顔出ししていると恥ずかしくて思ったように話せないという方でも、人の目を気にせず実力を発揮しやすくなります。
好きな見た目のアバターを作って「なりたい自分」になれるのがVTuberの大きな魅力です。
・YouTuberに比べて制作・配信に必要なものは多い
VTuberのデメリットとしては、YouTuberと比較して動画制作・配信に必要なものが多い、費用がかかる点が挙げられます。
一般的なYouTuberの場合はカメラやスマホをセットして、その前で話せば配信を行えますが、VTuberは顔出しをしなくていい代わりにアバターを用意しなければならないためソフトや機材が必要になります。
また、「外ロケ」がしにくいなど、表現の幅が限られる可能性があり、動画の内容によっては相性が良くない場合があります。
有名VTuberは、企業が広告のために制作しているものが多いですが、個人で制作を行って情報発信している方も多くいらっしゃいます。
YouTubeのチャンネル登録数、投稿した動画の総再生時間など、一定の条件を満たすと収益につながる可能性も夢ではありませんので、楽しみながら挑戦してみてはいかがでしょうか?
VTuber制作を始めるのに必要な機材・ソフト
それでは、実際に個人でVTuberを始めるにあたって必要となるアイテムを解説します。
1.パソコン
VTuber制作で最も重要となるのがパソコンです。可能であればなるべくスペックが高い機種を選びましょう。
動画制作では編集時に動作が遅くなったり、フリーズしたりと思ったように作業が進まない恐れがあります。このようなストレスを減らすためにもスペックが低いものは避けることをおすすめします。
特に動画制作に加えて、ライブ配信やゲーム実況などを行おうと考えている方は高負荷な動作に耐えられるパソコンを選びましょう。
2.Webカメラ
架空のアバターの表情を変化させる際には、Webカメラの「顔認証」( Facetracking )機能を使用します。
VTuberでWebカメラはYouTuberのように人物を写すためのものではないため、ハイスペックなカメラは必要ありません。
最近ではデジカメやビデオカメラを代わりに使用することもできますが、Webカメラは接続の設定も簡単なのでおすすめです。
PCにデフォルトで付いているカメラでも対応できるので、予算を抑えたいという方はまずはそちらを使用するとよいでしょう。
3.マイク
マイクは「USB接続」ができるものが良いでしょう。
同価格帯のジャック接続のマイクとオーディオインターフェイスを選ぶよりは音質が良い傾向にあります。
マイク、マイクプリアンプ、オーディオインターフェイスの各上級機種にこだわるとUSB接続でないものが多くなります。価格も高くなります。
VTuber制作の上でマイクはアバターの声質に影響し、イメージが大きく左右することにつながる重要なアイテムです。
また、可能であればマイクを固定するマイクスタンドや、ノイズを防ぐポップガードなどの周辺機器も揃えておくと便利です。
4.アバター作成ソフト
VTuberのアバターは専用のソフトで制作します。Webカメラを使って顔や身体の動きを読み取ることで、アバターの表情に動きをつけられようになります。笑った表情をすれば、アバターの顔も笑っているといった仕組みです。
有料版の方が細かな設定を行うことができますが、初心者の方はまずは無料版があるソフトで慣れるところから始めるとよいでしょう。
5.動画編集ソフト
VTuberの動画を編集するために必要となるソフトです。
ハイレベルな動画制作を目指すのであればプロフェッショル向けのソフトが不可欠ですが、初心者の方はまず簡単な動画の切り貼りなどができる無料の動画編集ソフトを試してみるのがおすすめです。
幅広い種類があるので自分が目指す動画に合ったソフトを選びましょう。
6.モーションキャプチャーソフト
アバターの表情の変化だけでなく、全身の動きにも変化をつけたい場合はモーションキャプチャーソフトが必要になります。
体の動き全体を読み込むモーションキャプチャーができるようになり、例えば「踊ってみた」動画などのアバター全身を映して表現する動画に活用することができます。
自分が制作する動画の内容に合わせて準備しましょう。
VTuber制作を本格的に行う場合は、上記の機材・ソフトが基本的に必要となります。
しかし、全て揃えると費用も高額になりますので、まずはスマホで楽しめるVTuberアプリで気軽に始めてみるのもよいでしょう。
VTuber制作の主な流れ
ここでは、VTuber制作のおおまかな手順を解説します。
1.制作・配信するコンテンツを企画する
VTuberの配信コンテンツは、主に「歌」、「ゲーム実況」、「ダンス」、「ハウツー動画」、「商品紹介」など多岐にわたります。
どのようなコンテンツを発信するのかアイディアを出し、自分が興味のある分野から無理なく続けられるものを始めていくとよいでしょう。
2.必要となる機材や環境の準備
コンテンツの内容が決まったら、それに合わせて機材やソフトを準備します。
基本的に必要となるのは上述の通りですが、例えば「歌ってみた」動画であればより高性能なマイクなど、配信する内容によっても異なりますのでコンテンツや予算と照らし合わせて必要なものを揃えましょう。
3.アバターを用意する
VTuberに必要となるアバターを用意します。アバターはソフトを使って自分で作成でき、あらかじめ用意されたものをカスタマイズして気軽に作ることもできます。初心者の方はまずは専用の販売サイトで購入するのもおすすめです。
また、クラウドソーシングサービスなどを利用してクリエイターに依頼する方法などがあります。
アバターには比較的安価で動きに制限がある2D、費用はかかるものの自由度が高い動きが可能な3Dがありますので内容に合わせて選びましょう。
4.撮影・動画編集
いよいよVTuberの撮影開始です。まずはアバターなしでWebカメラを使って自分の動きを撮影し、ソフトの機能でアバターと動きを同期させるといった内容が基本的な作業になります。
撮影後は、動画編集ソフトを使って編集していきます。
トリミングを入れる、効果音や字幕をつける、音声を変えるなど初心者の方は簡単な動画編集から始めていきましょう。
そして、作業を終えたらいよいよYOUTUBEなどへアップロードして完成です。プロフィールなどにもこだわって魅力的なチャンネル作りましょう!
なお投稿は各サイトの指示に沿ってアップロードしてください。
クオリティの高いVTuber制作には防音対策も重要に
VTuberの基礎知識や必要となる機材についてご紹介しました。
VTuberの制作はYouTube動画などに比べて必要となる機材・ソフトが多い分、費用もかかりますので、初心者の方はまずはスマホで気軽に楽しめるVTuberアプリから始めてみることをおすすめします。
そして、今後より本格的にVTuberとしての活動を考えているならば今回ご紹介した機材に加えて必要となるのが防音対策です。
自宅で制作を行う場合は、音声に雑音が入るのを防ぐ録音環境作りだけでなく、音が外に漏れて騒音にならないようにするための周囲への配慮が重要となります。録音を行う部屋の壁や天井の反響が邪魔になってしまうこともあります。吸音・防音設備の導入も視野に入れておきましょう。
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