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防音ラボColumn

2024.04.15

冷蔵庫からの騒音に困った時は? 原因と対処法

日常生活において欠かすことのできない「冷蔵庫」ですが、突然音が気になり始めたという経験はないでしょうか?特に日中は気にならなくても、夜になって眠るタイミングで気づくケースが多いようです。
万が一冷蔵庫が故障し、中身がダメになってしまったらと考えると心配ですよね。また一度気になると「意識して眠れない」というような弊害が出るかも知れません。

そこで今回は、冷蔵庫からの騒音の原因と対処方法についてご紹介します。

冷蔵庫から発生する一般的な騒音の原因と解決策

冷蔵庫が発する騒音の原因は比較的特定しやすいですが、潜在的な問題を示している場合もあります。以下、冷蔵庫の騒音の種類と考えられる原因、解決策です。

・「ブーン」というような低い音がする
冷蔵庫には「コンプレッサー」というものがあります。これは冷却システムの中心部で、冷媒を圧縮して気化熱を利用して冷気を生み出すものです。
このプロセスの中でコンプレッサーは自然と振動し「ブーン」というような低い音がします。
この音は通常、冷蔵庫の正常な動作の一部であり、特に心配する必要はありません。
しかし、音がいつもより大きい、または異常に感じるのであれば、コンプレッサーが過剰に稼働しているか、あるいは故障の兆候の可能性があります。

また冷蔵庫の設置環境が原因であるケースも考えられ、この場合は冷蔵庫を壁から少し離して設置するとコンプレッサーの熱が効率よく放出され、騒音が軽減されます。
冷蔵庫の周りに物を置きすぎているなら、それらを取り除くと空気の流れが改善され、コンプレッサーの負担が減って騒音がなくなることもあります。
さらに、冷蔵庫の振動が原因で周囲の物が騒音を発しているのであれば、冷蔵庫の足を調整して水平に保つと振動を減らせます。

・「ガタガタ」というような音がする
冷蔵庫が不安定な場所に設置されている、または冷蔵庫の上に重い物が置かれていると、コンプレッサーの振動がその不安定さを増幅させ、ガタガタという音が発生することがあります。
この問題は、冷蔵庫を平らで安定した場所に移動させる、または冷蔵庫の上から物を取り除くと解決するケースが多いです。
冷蔵庫の足を調整して水平に保ち、場合によっては防音専用のマットを利用し振動を吸収すると騒音を軽減できます。

・「カラカラ」というような音がする
冷蔵庫には内側の冷気を均等に分配するためにファンが使用されており、このファンは冷蔵庫のドアを開けると停止し、閉めると再開します。
ファンから発せられる音は「カラカラ」としたようなもので、冷蔵庫を開けて止まるならファンが原因である可能性が高いです。
これは霜の蓄積や、異物とファンの接触が原因であることが多く、霜取りを行って冷蔵庫内部を清掃するとファンの効率が改善されて騒音を軽減できます。
それでも改善しない時はファンが故障している可能性があるため、専門の修理業者に依頼して交換が必要です。

・異常な稼働音のような音がする
冷蔵庫内の温度を監視し、必要に応じて冷却サイクルを制御する「サーモスタット」という装置があります。
このサーモスタットが故障していると、冷蔵庫が必要以上に長く稼働し続けることがあり、それが異常な稼働音の原因になっている可能性が考えられます。
この場合、サーモスタットを専門の修理業者によって診断してもらい、必要であれば交換するのが良いでしょう。サーモスタットの交換は比較的簡単な修理であり、多くはこれによって騒音問題が解決します。

・寿命による騒音の可能性も
冷蔵庫を長年にわたって使用しているのであれば、部品の老朽化や劣化が騒音の原因となるケースがあります。
特に備え付けの「制振材」という部品が劣化していると音が発生しやすくなるのです。
目安として10年以上経過していての騒音は、寿命が近づいている兆候の一つとして考えられます。

原因が分からない騒音の対処法

上述の対応を行っても冷蔵庫の騒音が解決しない時は、念のためメーカーのWEBサイトにアクセスしてみて下さい。多くのメーカーは、各製品のトラブルシューティングガイドやFAQセクションを提供しており、特定の問題に対する解決策を見つけられます。
またユーザーマニュアルや保証情報も閲覧できるため、問題が保証の範囲内であるかどうかも確認できます。
これらを見ても解決しないときには、メーカーのカスタマーサポートに直接問い合わせて原因を特定してもらい、修理や部品の交換などの具体的な指示を仰いで下さい。

しかし、修理による改善が難しい可能性もあるため、新しい冷蔵庫への買い替えも検討しましょう。
新しいモデルは、より高いエネルギー効率と静かな運転が期待できます。買い替える際には、騒音レベルについて事前にメーカーのサイトや口コミなどの情報を収集し、なるべく静かなモデルの選択がおすすめです。

冷蔵庫本体以外の騒音の対処法

発生する騒音は冷蔵庫の本体が原因でないケースも存在します。この場合は以下の対策で騒音がなくなる可能性があるので、ぜひ試してみて下さい。

・冷蔵庫や家具の位置の調整
壁から冷蔵庫を少し離して設置すると、音が壁に反響しにくくなり騒音が低減されるケースがあります。冷蔵庫を他の家具と接触させないようにすることも同様です。
また冷蔵庫からの騒音を遮断するために家具の配置を変更する方法もあります。
例えば、冷蔵庫と居住スペースの間に大きな家具を配置すると、騒音の物理的な遮断が可能です。本棚や食器棚など、高さがある家具を冷蔵庫との間に設置することで音の直接的な伝播を阻止できます。

・防音アイテムの使用
上述した「ガタガタ」という音がするケースに似ていますが、冷蔵庫の振動が原因で騒音が発生しているのであれば、防音専用マットの使用が有効な対策となります。
防音マットは、冷蔵庫と床の間に挟んで振動を吸収し、騒音の伝播を減少させます。
特に硬い床材上に設置された冷蔵庫に対して効果的で、騒音だけでなく床の損傷を防げる点もメリットです。
防音マットは様々なサイズと厚みの種類が販売されているため、冷蔵庫に合ったものを選択しましょう。
また壁と冷蔵庫の間に防音材を設置すると音の反響を減らせます。
ただし、冷蔵庫の熱が逃げるスペースを確保するため、設置する際には十分な通気性の確保が重要です。防音パネルを冷蔵庫の周囲に設置することでも騒音の拡散を抑えられます。

注意点としては、これらの対策で解決したとしても、原因が冷蔵庫本体にあるなら一時的な対策でしかなく、騒音がかえって悪化してしまう可能性もあるため、家電製品の修理を専門とする業者への診断依頼を検討して下さい。
専門業者は問題の根本原因を特定して適切な修理や調整を行い、解決が難しい場合は買い替えなどを提案してくれるでしょう。

冷蔵庫の騒音を解決して快適な生活を取り戻そう

冷蔵庫からの騒音は、特に夜間の静かな時間帯に大きく影響を及ぼすため、騒音が発生した際には早めに原因を特定し、適切な対処をすることが非常に重要です。
騒音の原因が些細なものであれば簡単な対策で解決可能ですが、放置してしまうと冷蔵庫の故障につながりかねません。

また冷蔵庫の故障や寿命を迎えているのであれば、新しい製品の購入を検討する必要があります。この際、容量や機能性だけでなく、運転時の音も選択基準に含めることが大切です。
冷蔵庫からの騒音に適切な対応をし、安心して生活できる環境を整えましょう。

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