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防音ラボColumn

2024.04.19

木管楽器と金管楽器の違いとは? 管楽器の種類と特徴について

学生の吹奏楽部や大人になってから始める楽器としても人気の「管楽器」は、ポップスやジャズ、クラシックなど幅広いジャンルの楽曲を楽しめるのが魅力です。
「木管楽器」と「金管楽器」の大きく2つに分けられ、たくさんの種類がありますので、各楽器の見た目や音の好みに合わせてお気に入りの一本をぜひ探してみてはいかがでしょうか?

今回は、楽器初心者の方に向けて管楽器の種類や特徴について分かりやすく解説します。

管楽器とは? 木管楽器と金管楽器の違い

楽器には弦楽器や鍵盤楽器、打楽器や電子楽器など様々な種類があり、その中でも息を吹き込んで音を出す楽器のことを「管楽器」と呼びます。
「木管楽器」と「金管楽器」の2種類に大きく分けられますが、これは「木材で作られた楽器」や「金属で作られた楽器」といったように、楽器の材質の違いで分けられているものではありません。例えばサックスやフルートは見た目は金属製ですが木管楽器に分類されます。

木管楽器と金管楽器は「音を出す仕組みの違い」で分けられており、唇の振動を利用して音を出す管楽器が金管楽器、それ以外が木管楽器になります。
トランペットやホルン、チューバやトロンボーンなどは金管楽器ですが、これらは「マウスピース」と呼ばれるパーツに押し当てた唇を振動させて音を出すという共通点があります。
なおマウスピースは取り外し可能で、初心者の方はまずマウスピースだけで吹く練習を行うのが一般的です。

そしてフルートやクラリネット、オーボエやサックス、リコーダーなどの木管楽器は、「リード」と呼ばれる「葦(あし)」という植物から作られた薄い板を振動させて音を出す楽器や、本体に直接息を吹き込むだけで演奏する楽器のことを指しています。
木管楽器の中でも音を出す仕組みは様々で、サックスやクラリネットが薄い板1枚を使う「シングルリード」、オーボエやファゴットがリードを2枚重ねる「ダブルリード」に分類されます。そしてリコーダーやフルート、ピッコロなど、リードを使用せずに直接息を吹き込んで音を出す「ノンリード(エアリード)」があります。

「金管楽器以外の管楽器」が木管楽器に分類される理由は、リコーダーのようにマウスピースやリードを使わず息を吹き込むだけで演奏するものが存在するためです。
ちなみにオカリナは木管楽器、法螺貝(ほら貝)は金管楽器に分類されます。

代表的な木管楽器

・フルート
木管楽器の中で最も高い音域となる「フルート」は、リードやマウスピースを使わず直接息を吹いて音を出す「ノンリード(エアリード)」の楽器です。上品で柔らかい音色と豊かな表現力が魅力で、クラシックやジャズなどでは欠かせない存在となっています。音域が高いためソロパートやメロディなどを務めることが多い楽器です。
様々な種類があり、大きさによって奏でる音域が変わりますが、最もメジャーなのが「コンサートフルート」です。
ノンリード(エアリード)は音を出す時に少しコツが必要ですが、フルート教室も充実しています。

・クラリネット
サックスと同じく1枚のリードで音を鳴らす「シングルリード」の木管楽器、「クラリネット」は温かみのある優しい響きの音色でクラシックやジャズなどのジャンルで使われています。
管楽器の中では最も音域が幅広いことで知られており、ソロやメロディといった様々なパートで活躍しています。リコーダのように縦に構えて音を出しやすいのも魅力です。

・オーボエ
リードを2枚重ねた「ダブルリード」の木管楽器、「オーボエ」はクラリネットと見た目はよく似ていますが構造や吹き方が異なります。哀愁のある美しい音色が特徴で、オーケストラなどではソロパートも担当することが多い楽器です。
木管楽器の中では演奏するのが最も難しいといわれていますが、繊細な音色が非常に魅力的です。

・サックス
木管楽器を代表する楽器として幅広い世代から人気を博している「サックス」は、管楽器の中では音が出しやすく、ジャズやクラシック、ポップスやロックなど様々なジャンルで活躍しています。1枚のリードで音を出す「シングルリード」で、華やかで鋭い音色が特徴でソロパートやメロディを務めることが多い楽器です。
発音できる音域によって様々な種類に分けられますが、初心者の方は「アルトサックス」から始めてみるのがおすすめです。運指がリコーダーに似ているため覚えやすい点も魅力です。

代表的な金管楽器

・トランペット
金管楽器のシンボル的存在でメインパートをとることも多い「トランペット」は、高音域で突き抜けるような華やかな音色が特徴の楽器です。マウスピースは小さめで唇が薄い人に向いており、中央にある3つのピストンを押して音程を変えることができます。
管楽器の中でも「花形楽器」として人気を博しており、メロディやソロパートを担当することが多く、ロックやポップス、ジャズやクラシックなど幅広いジャンルで活躍しています。
また使用するマウスピースによって音が明るくなったり、柔らかくなったり変化を楽しめる楽器ですので、将来的に自分の音楽を表現したいという方にもおすすめです。

・ホルン
かたつむりのような形状が特徴的な「ホルン」は、優しくて柔らかい温かみのある音色が魅力です。主に中音域を担当する楽器で、メロディを支える美しいハーモニーでソロも担当します。
金管楽器の中でも人気は高い楽器ですが、マウスピースはトランペットよりも小さく、音を出すのが最も難しいとされています。他の金管楽器からパート替えで挑戦する方が多い傾向にありますが、ホルンの音色が好きで難しくてもチャレンジしてみたいという方もいらっしゃいます。

・トロンボーン
象の鼻のように長いスライド管を動かして演奏する「トロンボーン」は、管楽器の中でも幅広い音域を出せるのが魅力となっています。
スライドを動かして音程を変えることができ、芯のある力強い音色で伴奏パートからメロディ、ソロまで担当することが多く、クラシックやジャズなど色々なジャンルで活躍しています。人の声に最も近いとされる金管楽器です。
初心者でも比較的音を出しやすいといわれており、マウスピースはトランペットに比べて大きめですが唇の厚さはあまり気にする必要はありません。

・チューバ
金管楽器の中では最も大きく、ずっしりとした重低音が魅力の「チューバ」はベースラインを担当することが多い楽器です。土台として音楽を支えるためメロディやソロパートを担当することは少ないですが、チューバの魅力を活かした楽曲も数多く存在します。
マウスピースは大きめで音は比較的鳴らしやすいといわれていますが、リズム感や安定感が要求される楽器です。

自分のお気に入りの管楽器を探してみよう!

代表的な管楽器の種類や特徴についてご紹介しました。「木管楽器」と「金管楽器」の違いについては実はこれまでよく知らなかったという方も多いのではないでしょうか?
他の楽器と同様に、管楽器の世界も奥が深く種類が豊富ですが、初心者の方におすすめの楽器もあるので、まずは自分の目と耳で各楽器の特徴を確認してみて、お気に入りの1本を探してみましょう!

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