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防音ラボColumn

2022.03.17

オフィスで個人ワークが捗る! 「集中ブース」の重要性と設置のポイント

近年はテレワークの急速な普及に伴い、オフィス内でも個人ワークやWeb会議のスペースを確保するために「集中ブース(個人ブース)」と呼ばれる設備を導入する企業が増えています。
集中ブースは、その名のとおり周りの音や視線を気にせず1人で集中して作業したいというときや、Web会議で円滑に話を進めるために便利なスペースであり、新しい働き方への対応が求められる昨今の重要アイテムの一つとなりつつあります。

そこで今回は、オフィスに「集中ブース」の導入を検討している方に向けて、集中ブースの重要性や設置のポイントなどについてご紹介します。

Web会議にも便利! 近年注目の「集中ブース」とは?

「集中ブース」はオフィスの一角に設置され、社内で周囲の音や視線を気にせず1人で集中して仕事に取り組むためのパーソナルスペースのことです。
音漏れ防止の機能など防音対策が備わったものが多いため、近年はWeb会議のためのスペースとしてなど様々な目的で活用されています。

集中ブースは電話ボックスのような個室型で周囲を完全に囲ったタイプや、パーティションで空間を仕切った半個室型など、幅広いタイプが存在します。
ブース内には作業をするのに必要な電源や照明といった基本的な設備が備わっているので、「誰にも邪魔されずにさらに集中して仕事に打ち込みたい」というときの個人ワークに便利なだけでなく、重要な情報を扱う面談や商談時にも利用されています。

また、特に昨今はテレワークとオフィスワークの両立を図るため、在宅時のコミュニケーション不足解消を目的に社内では決められた席を設けない「フリーアドレスオフィス」を採用し、従来の島型オフィスレイアウトから開放的なレイアウトに変更する企業が増えつつあります。
フリーアドレスは社内のコミュニケーションを活性化させる狙いがある一方で、作業中は周囲の話し声や物音、視線が気になるといったデメリットもあるため、1人で集中して仕事に取り組みたいときに利用できる「集中ブース」への注目度が高まっています。

集中ブースをオフィスに導入するメリットは?

ここでは、集中ブースを導入することでオフィスワークにどんなメリットがあるのか具体的にみていきましょう。

・周囲の音や視線を気にせず作業に集中できる
オフィスに集中ブースを導入する最大のメリットは、周りの音や視線を気にせず作業に取り組むことが可能になる点です。オフィスに人が多いときでも静かで集中できる空間があることで作業効率の向上に繋がります。
半個室型のものであってもパーティションで仕切られるため、目の前の仕事に集中して取り組むことができます。
また、自分の席から集中ブースに移動して環境を変えることで気分転換になるほか、周囲の人へも「今は集中したい」という意思表示になるので誰にも邪魔されずに作業に没頭できます。

・Web会議中の騒音対策として活用できる
集中ブースは、オフィスで行うWeb会議で活用できる点も大きなメリットです。
近年はオフィスでWeb会議が行える設備を導入する企業が急増しています。
しかし、いざ自分のデスクで行うと周囲の話し声や物音をマイクが拾って会議の邪魔になってしまったり、周囲に会議中の音が響いて周りの方の作業効率に悪影響を及ぼしたりする恐れがありますが、防音性に優れた集中ブースを導入することでこれらの問題を解決することができます。
また、集中ブースは複数人で利用できるタイプなど様々な種類があるため、会議室が使用中のときでもミーティングなどで活用することが可能です。

・情報漏洩の防止にもつながる
集中ブースは上記のメリットに加えて、重要な情報が外部に漏れるのを防ぐ役目も担っています。
「フリーアドレスオフィス」のような開放的なレイアウトのオフィスなどでは、来社した取引先に会議や商談の内容が聞かれてしまうリスクがあるほか、個人情報の漏洩を防ぐプライバシーに配慮したスペースを設置する必要があります。
集中ブースを活用し、パーソナルスペースを確保することで情報漏洩をしっかりと防止することができます。

集中ブースはオフィスのどこに設置するのがベスト?

集中ブースのメリットをさらに活かすには、オフィスのどこに設置するのかがポイントになってきます。ぜひ参考にして、設置前にオフィス環境を確認してみてください。

・周囲の話し声や物音が届きにくい場所
集中ブースはなるべく周囲の話し声や物音が届きにくい、静かな場所を選んで設置するようにしましょう。
集中ブースは周りの音や視線を気にせず1人で作業できるのが最大のメリットですが、利用者が少しでも落ち着いて仕事に取り組めるように設置する場所にも配慮が大切です。

・人の出入りが少ない場所
集中ブースの設置はなるべく人の出入りが少ない場所を選ぶことで、人の気配を感じず集中力を保ったまま作業に取り組めます。
反対に人の往来が激しい出入り口や通路の近くに設置してしまうと、特に簡易的なスペースで区切っているだけの場合は話し声や物音、視線が気になって集中できなくなる恐れがありますので注意が必要です。
また、出入り口付近などに設置して場所を取ってしまうと混雑や滞留の原因になるので避けましょう。

集中ブース用の社内ルールを整備しておこう

オフィスに集中ブースを設置する際は、無用なトラブルを避けるために事前にきちんと社内ルールを設けておくことも大切です。

・利用時間や飲食の可否
集中ブースを多くの従業員が平等に使えるようにするために、利用時間のルールは設けておきましょう。
次の人が気分良く使えるように飲食の可否などについても明文化しておくとトラブル防止になります。

・「使用中」と書かれたプレートがあると便利
集中ブースを使っていることが外から分かるようにする「使用中」と書かれたプレートなどを用意しておくと便利です。
また、集中ブースで作業中の従業員には電話や急ぎの用件以外では基本的に話しかけないといった配慮も忘れないようにしましょう。

そのほかにも、私語や通話可能なブースと禁止のブースを分けておくなど、集中ブースを利用する従業員に配慮したルールを設けて快適な環境づくりを整えましょう。

オフィスの環境に合わせた集中ブースを設置しよう!

集中ブースの重要性や設置のポイントなどについてご紹介しました。
集中ブースの種類は、主にデスクの周囲を仕切って半個室型のスペースが手軽に作れる「パーティションタイプ」や、より集中して作業が行える完全個室型の「ボックスタイプ」のほかには、ソファを使用したタイプなどがあります。

パーティションタイプは既にオフィスで使っているデスクに設置できるのが魅力であり、周りの音や人からの視線を遮断するのに大きな効果を発揮します。
そして、ボックスタイプはパーティションに比べて費用は高くなりますが、電話ボックスのような完全個室型なので周囲の音や視線を気にすることなく仕事に集中できます。何よりも遮音性が確保できるのでWeb会議やオンライン商談にもオススメですよ。

集中ブースは特別な工事もほとんど必要なく、手軽に取り入れられて集中できるスペースをしっかり確保できるので、オフィスの環境に合わせてぜひ設置を検討してみてくださいね。

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