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防音ラボColumn

2024.02.13

快適な生活を守る! 外部からの騒音への防音対策

私たちの日常生活は様々な音に囲まれていますが、時には騒音が生活の質を低下させることがあります。
外部からの騒音はストレスの原因となり、睡眠障害や集中力の低下など、身体的および精神的な健康問題を引き起こす可能性も。特に都市部や住宅密集地域では避けづらい問題となっています。

そこで今回は、外部からの騒音の種類と効果的な防音対策についてご紹介します。

空気音と固体音の違いとは

外部からの騒音は、伝播する媒体によって「空気音」と「固体音」の大きく二つのカテゴリーに分類されます。それぞれ対処するための方法が異なるので、これらの騒音の違いを理解することは効果的な防音対策を講じる上で重要です。

・空気音
空気音は、空気を振動させて伝わる音です。この種の騒音は、私たちが最も一般的に経験する騒音の形態で、話し声、動物の鳴き声、音楽などがあります。
空気音は、窓やドア、壁などの隙間を通じて室内に侵入します。外からの空気音を軽減するためには、これらの隙間を最小限に抑えるか、完全に遮断することが重要となります。
そのため、空気音に対する防音対策には、防音窓やドアの設置、壁や天井の防音材による補強、隙間の密封などが効果的で、これらの措置により外からの音の侵入を大幅に減少させることが可能です。

・固体音
固体音は、建物の構造を通じて伝わる音です。例えば、隣の部屋での家具の移動、上階の歩行音、建物内の機械設備からの振動などが該当します。
固体音は建物の床、壁、天井などの固体を介して伝わるので、これを防ぐためには振動を吸収または遮断するための措置が必要となります。
固体音に対しては、防音フローリングの敷設、浮き床構造の導入、壁や天井の防音材による補強などが有効です。

空気音と固体音はそれぞれ異なる対策を要する騒音の形態で、両者が混ざった音も存在します。これらの騒音がもたらす影響を軽減するためには、まず騒音の源を特定し、適切な防音措置を施しましょう。

外部からの主な騒音の種類

日常生活に影響を及ぼすことがある外からの騒音は多岐にわたります。ここでは、特に一般的で多くの人々が影響を受けやすい主な騒音の種類を挙げていきます。

・電車の音
都市部や交通の便が良い地域では、電車の音も騒音源の一つです。
電車が線路を走行する際の騒音や、駅でのアナウンス、列車のドアの開閉音などが含まれます。
特に地下鉄や高架鉄道の近くに住んでいる場合、電車の通過による振動や騒音が顕著になることがあり、夜間や早朝に睡眠を妨げる原因となり得ます。こちらは空気音と固体音が混ざった音です。

・工事音
工事音は建設現場や道路工事、建物の改修作業などから発生する騒音で、重機の動作音、材料の切断や打ち付け音、作業員の声などが含まれます。
特に建設作業が住宅地近くで行われる場合や、長期間にわたって続く工事の場合、その影響は強く、生活リズムを乱し、睡眠障害や集中力の低下を引き起こすことがあるのです。こちらも電車音と同じく空気音と固体音が混ざった音です。

・車のドアの開閉音
車のドアの開閉音は、特に住宅街や駐車場の近くで問題となることがあります。
この音は一見些細なものかもしれませんが、早朝や夜間など静かな時間帯には際立ちます。
車のドアが何度も開閉される音は、不快感を引き起こすだけでなく、突然の騒音によって驚かされることでストレスや不安を感じる原因にもなります。

・人の話し声
人の話し声は、集合住宅や密集した住宅地において顕著な騒音源です。
人々が屋外で会話する声、子供たちの遊ぶ声、または集会やパーティーでの笑い声や歌声などがこれにあたります。これらの音も夜間や早朝の静かな時間帯には、他の背景音に比べて際立つでしょう。

・ペットの鳴き声
犬の吠える声や猫の鳴き声も騒音の原因の一つです。ペットの鳴き声は飼い主にとっては愛らしくても、周囲にとっては迷惑である可能性が高いです。
飼い主のコントロールを超えて鳴くこともあり、特に夜間や早朝に長時間続くと近隣住民にとって大きな悩みの種となります。

・近隣住民からの騒音
近隣住民からの騒音は、生活音、家庭内での活動、楽器の演奏、家電製品の使用音などがあります。特に壁や床が薄い建物では、隣人の話し声やテレビの音、洗濯機や掃除機の使用音が直接隣接する住戸に伝わりやすいです。
これらの騒音は日々の生活におけるストレスの原因となり、時には近隣トラブルの火種ともなり得ます。

こうした騒音源に共通していえるのは、生活の質に大きな影響を及ぼし得るという点です。
騒音によって引き起こされるストレスや睡眠障害は、健康に深刻な影響を与える可能性があります。

効果的な防音対策は?

外からの騒音に対処するための防音対策はいくつか存在しますが、騒音の種類や生活環境、予算などによって方法が異なります。
効果的な防音対策を講じることで、騒音の侵入を大幅に減らし、生活の質を保てます。ここでは外からの騒音源に対する防音対策例をいくつかご紹介します。

・窓の防音化
二重窓は外部からの騒音を大幅に軽減できます。既存の窓の内側にもう一枚窓を設置することで、騒音のバリアとなります。
また、防音性能の高い特殊なガラスを使用した窓は、騒音の透過を効果的に防ぎます。

・壁や天井の防音化
壁や天井に防音材を追加することで、外部からの騒音や隣室からの音の伝達を阻止します。特に騒音レベルが高い環境では、防音専用の壁を新たに設置することも一つの手段です。
また、家具を壁から離して設置することや、ベッドを騒音の発生源から遠い場所に置くことも効果的です。

・ドアや床の防音化
ドア自体を防音性の高いものに交換することで、ドアを通じた騒音の伝達を減少させます。ドアと枠の間の隙間を専用のシーリング材などで密封して騒音の侵入を防ぐ方法もあります。
床には防音材を敷くことで下階からの騒音を軽減します。カーペットや専用の防音マットが効果的で振動による騒音の伝達を減少させます。

・その他の防音対策
その他には防音ボックスの設置や、部屋自体を防音室にすることも一つの方法です。生け垣や防音フェンスの設置も有効でしょう。
また、個人レベルでの対策として、耳栓の使用やホワイトノイズの音楽の活用なども検討してみてください。

これらの防音対策は単独でも効果がありますが、複数の対策を組み合わせることでさらに高い防音効果を得ることが可能です。自宅の構造、周辺環境、騒音の種類を考慮して、最適な防音対策を選択しましょう。

騒音に対する意識を高めて快適に過ごそう!

外からの騒音は、私たちの生活の質に大きく影響を与えます。日常生活の快適さを確保し、心身の健康を守るためには、騒音の原因に応じた防音対策が必要です。
また、生活音の問題は近隣住民との相互理解と配慮によって、大きく改善されることもあります。
自身が騒音の発生源にならないためにも、騒音に関する認識を高め、適切な対応を心がけて気持ちよく過ごしましょう!

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