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防音ラボColumn

2024.05.23

お気に入りを見つけてみよう! スピーカーの種類について

スピーカーは、音楽や映像を楽しむために必要なアイテムですが、構成やスピーカーユニットの種類によって音の感じ方が大きく変わることをご存知でしょうか?

今回は、スピーカーの種類や特徴を細かく分けてご紹介します。ぜひスピーカー選びの参考にしてみてください。

スピーカーの基本構造について

スピーカーは電気信号を音波に変換する装置であり、その心臓部ともいえるのが「スピーカーユニット」と「エンクロージャー」です。
この部分に電気信号が送られると、信号が音として空気を振動させ、私たちの耳に届きます。

スピーカーユニットは音を出すための主要部品で、この部品が電気信号を機械的な動きに変え、空気を振動させることで音波を発生させます。
エンクロージャーはスピーカーユニットを収めるための箱であり、スピーカーの性能を大きく左右するものの1つで、形状や材質、内部の構造によって、スピーカーから出る音の質が変わります。
主に「密閉型」と「バスレフ型」の2種類があり、密閉型は内部が完全に閉じられており、箱内の空気を圧縮して音を制御するため、音の漏れが少なく深みのある低音を再現できます。
バスレフ型はエンクロージャーに小さな穴が開いており、この穴から内部の空気が逃げるため、より力強い低音の再生が可能です。

例えば、ジャズやクラシック音楽のように繊細で正確な音質を求める場合は密閉型、映画やポップミュージックで迫力のある低音を楽しみたい場合はバスレフ型がおすすめです。

スピーカー選びのポイント

スピーカーを選ぶ際は、いくつか注目すべきポイントがあります。

・音質の良さ
音楽を聴いた際に低音がしっかりと感じられるかどうかや、高音がクリアに聞こえるかどうかなど、音域ごとの再現性が高いスピーカーを選ぶと良いでしょう。
さらに、スピーカーが持つ音の広がりや深みを感じられるかどうかも重要な判断基準となります。

・使用する部屋の広さや形状
部屋が広い場合は音が十分に空間を満たせるよう、それなりの出力のあるスピーカーが求められます。
また部屋の形状や壁の材質によっても音の響き方が異なるため、その環境に最適なスピーカーを選ぶと良質なオーディオライフを楽しめるでしょう。

・自身のライフスタイルに合ったもの
毎日のように音楽を聴くのが趣味であれば、少々高価でも音質が良いものを、映画鑑賞が主な用途であれば、迫力のあるサウンドを再現できるスピーカーシステムがおすすめです。またデザインやサイズも考慮に入れて、周りのインテリアと合ったものを選ぶのも大切ですね。

スピーカーの構成について

スピーカーにはいくつかの構成があり、それぞれ音楽や映画、ゲームなど楽しみ方に合わせて選びます。

・ステレオスピーカー
ステレオスピーカーは左右の2つのスピーカーから音を出すシステムで、左右からの音が組み合わさって自然でリアルな音を出し、立体感を感じられます。最も一般的で、多くのスピーカーがこの構成です。

・2.1chサラウンド
2.1chサラウンドは、ステレオスピーカーにサブウーファー(低音専用のスピーカー)が加わったセットアップです。サブウーファーが低音を強化することで、音楽や映画のサウンドに深みと力強さが出ます。
コンパクトながらも深みのあるサウンドを求める場合に適しており、映画鑑賞やゲームにおすすめです。

・5.1chサラウンド
5.1chサラウンドは、前方に3つ、側面や後方に2つ、そしてサブウーファー1つの計6つのスピーカーで構成され、部屋全体に広がる音響空間を作り出します。
画面の前後左右から音が聞こえ、環境音や効果音がリアルに再現されるため、映画鑑賞やゲームはもちろん、スポーツ観戦にも最適です。
また、これよりさらに多い7.1chサラウンドも存在します。

それぞれのスピーカータイプは使用する環境や好みによって選ぶと良いでしょう。
日常的な音楽鑑賞やテレビ視聴ならステレオスピーカー、迫力のある音を楽しみたい時は2.1ch、映画やゲーム、スポーツ観戦の臨場感を高めたい時には5.1chや7.1chを選ぶのがおすすめです。

スピーカーのユニット数について

冒頭でご紹介した電気信号を音に変えるスピーカーユニットは、多くなるほど音の明瞭さやバランスが向上します。

・フルレンジスピーカー
フルレンジスピーカーユニットとは、低音から高音までの全ての周波数を1つのユニットで再生できます。
装置自体がシンプルなので、設置するスペースが限られている場合や、システムをできるだけコンパクトにしたい場合に適しています。

・2WAYスピーカー
低音を担うウーファーと高音を担うツイーターの2つのユニットから構成される2WAYスピーカーは、1つのユニットであるフルレンジに比べて全体の音質が向上するのが特徴です。
広がりのある音場を感じられ、多くの家庭用スピーカーで採用されています。

・3WAYスピーカー
3WAYスピーカーユニットは、2WAYのウーファー、ツイーターにミッドレンジを加えての3つのユニットで構成されています。
ミッドレンジが加わることによって、2WAYに比べてより音楽の細かいニュアンスや、豊かな音色を楽しめるようになります。

高品質な音楽鑑賞を楽しみたい場合は3WAY、テレビ用や一般的な音楽鑑賞には2WAYが良いでしょう。
フルレンジは場所を取らないため、オフィスや小さな部屋での使用にぴったりです。

スピーカーユニットの種類について

スピーカーユニットは、構造によって音質に大きな影響を与えます。

・コーン型ユニット
コーン型ユニットは、紙やプラスチック製の円錐形のダイヤフラム(振動板)を使用して音を出します。
このタイプは最も一般的で音の力強さと暖かみがあり、ダイナミックレンジが広く、ロックやポップス、ジャズなど、豊かな表現力を要求されるジャンルに適しています。

・ドーム型ユニット
ドーム状のダイヤフラムを使用しているドーム型ユニットは、特に高音域の再生に優れ、細やかな音も捉えられるため、繊細な音質を楽しめます。
ボーカルや弦楽器のソロ、アコースティック音楽といった、自然な音質を重視する音楽に向いており、ホームシアターで好んで使用されるケースも多いです。

・ホーン型ユニット
ホーン型ユニットは、音を増幅するためのホーンを利用し、効率的に音を拡散できます。
明瞭な音を広範囲に出せるため、大音量が必要なライブイベントや、クラシック音楽、オーケストラの演奏など、細部までクリアに聞き取りたい音楽の鑑賞や、広い空間での使用に最適です。

・リボン型ユニット
薄い金属のリボンをダイヤフラムとして使用しているリボン型ユニットは、電磁力で直接振動させて音を出します。
速い応答性と高い解像度が特徴で、繊細できれいな高音を再現する能力があり、音楽制作に利用されるケースが多いです。
クラシック音楽やジャズといった、細かい音の表現が求められる音楽を聴くのに適しています。

音楽や映画を楽しむ際は防音対策も忘れずに!

音楽や映画を家庭で楽しむ際、特にアパートやマンションの密集した住環境では、外部への音漏れに注意した防音対策が重要です。

・防音グッズを使って対策する
防音材や防音、吸音パネルを壁や天井に設置することで、音の伝達を大幅に減らせます。
窓からの音漏れを防ぎたい場合は二重窓の設置が有効で、外部への音漏れだけでなく、外からの騒音の侵入も防げます。
ドアからの音漏れには、防音ドアへの交換が有効です。

・スピーカーの選定
低周波の音が問題となる場合、低音を抑える設定が可能なスピーカーを選ぶと良いでしょう。また音量を自動で調節する機能が付いたスピーカーを利用すると、無意識のうちに大音量になるのを防げます。

・スピーカーの配置
スピーカーは壁に近いと、音が壁を通じて隣の部屋へ伝わりやすくなるため、壁から離しての設置をおすすめします。
床や壁に直接設置するのではなく、防音マットや専用のスタンドを使用すると、振動が直接伝わるのも防げます。
また、スピーカーの方向を直接壁に音が当たらないように部屋の中央に向けて設置すると、音の拡散をコントロールできます。

これらの基本的な防音対策を施すことで、音楽や映画を存分に楽しめます。周囲に配慮しながら快適なリスニング環境を作り出すために、ぜひ取り入れてみて下さい。
そしてより本格的に設備を整えたいという方は、防音性が高い賃貸物件に入居する、もしくは自宅の一室を防音室にリフォームするという方法もありますので、防音対策とともに併せて検討してみてはいかがでしょうか?

宮地楽器が提供する吸音・消音性抜群の簡易防音室・防音パネルブランド「VERY-Q(ベリーク)」は多くの一般企業の方々や、楽器演奏などを楽しむ方々に導入していただいている実績を活かし、防音対策の新たな形をご提案しております。
防音対策に便利な製品を多数扱っておりますので、騒音・音漏れにお悩みの方はまずはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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What is VERY-Q?

簡易アナブースを目的として作られたのがVERY-Qの始まりです。
吸音性が非常に高く、プロの現場でも使用可能なハイクオリティな性能が最大の特徴。

さらに、自在に組み合わせを行うことであらゆる場面で音響コントロールを可能な
画期的な簡易 防音・吸音(消音)パネルシステムながら、工具を使用しなくても、
専用マジックテープで簡単に組立、設置、解体、移動が可能のため
高性能な防音スペースを大掛かりな工事は不要で実現できます。

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